なぜ俺は走っている?なぜ俺は必死になっている?
なぜ俺は…
「オーダイル、負けるな!」
人の為に、戦っている?
過去、俺はポケモンの事を道具と思っていた。優しくなんかしない、勝つことに執着した、そんなやつだった。
その性はきっと父親に似たのであろう。
ロケット団のボス、サカキ。あいつに…
強くなりたかった、強くなるしかなかった。
だけど、あいつみたいにはなりたくなかった。俺は何がしたいのか分からぬまま、ただ強くなりたい一心で研究所からワニノコを盗んだ。そして、旅を始めた。
それから俺は、変わったのかもしれない
「オーダイル、冷凍ビーム!」
「……………!」
誰かの為なんて、らしくない
だけどこいつは、スカイは…放ってはおけなかった。
「シルバー…」
目を開けると、そこにはシルバーが居た。
彼が助けてくれた、とすぐに悟った。
ウツギ博士が言っていた"盗んだが返しに来てくれた"という彼に…
「怪我してねぇか?」
目は合わせてくれないものの、手を差し延べてくれた。彼の優しさが伝わった瞬間だった。
「ありがとう、シルバー。」
「友情ごっこは終わりましたか…?」
そう声を上げたのはロケット団だった。
セカンドバトル
これがロケット団との2度目のバトル
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