「……ここだ。」
ガンテツさんの家が無事だと知るや否や、ヤドンの井戸に走った。
家にはガンテツさんのお孫さんしか居なかった。逃げた?…いや、ガンテツさんがお孫さんを置いて逃げる訳がない。ロケット団にさらわれた?分からない。すると彼女が口を開いた
「おじいちゃん…黒い服の男を追いかけて行っちゃった…お姉ちゃんお願い、おじいちゃんを助けてあげて…!」
彼女の悲痛の叫び。助けるしかないと確信した。傷ついても構わない、誰かを助ける事が出来るなら、とスカイは駆け出した。
『主、あなたが危険な目に会う必要はない』
と、頭の中にルカリオの声が響いた。
彼は心配してくれてるのだ。でも、彼女の決意は変わらなかった。
「…分かってるくせに」
するとルカリオが笑った。
主には敵わない、と呟きながら。
「…行くよ、みんな」
みんなに言い聞かせながらヤドンの井戸へと消えていった。
決意と絆
わたしは、わたしたちは…負けない。
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