今日は一人で観光です!
騒ぐグリーンを無理矢理ピジョンに押し付けてやって来ましたヤドンの井戸!
楽しみだなあ…!









「お前さん、こんなところに何しに来たんじゃ…?」

「ヤドンに会いに来ました!」

「ヤドンはおらん。かこの村から、消えてしまったんじゃ」

「そんな…」

「わしはガンテツ。お前さんも怪我したくなかったらここには近づくな」



そういうガンテツさん目が悲しくて、なぜだかわからないけど原因を突き止めたくなった。
それが故なのかガンテツさんと別れた後、またヤドンの井戸に来てしまった



「ヤドンの井戸…」


ここ降りたらいいのかなあ…?
怖いなぁ…ウォーグルに乗せて降りてもらおうかな、
と一人で葛藤しているとボールが震えた。


「どうした?ルカリオ」

『なんだか嫌な予感がします』


ルカリオの"予感"はよく当たる。
その彼の"予感"に何度も助けられた事があるから確信はある
この井戸になにがある…?ヤドンが居なくなった事と関係があるのだろうか。
好奇心と不安だけが募っていった


「…仕方ない、ポケセンや住民に詳しい話聞いてみようか」

『わかりました』


話を聞く以外に何が起こっているのかなんて、よそ者のわたしにはわからない。
まずは話を聞いて回る。誰かが言ってたな、誰か忘れちゃったけど。


ヤドンが消えた、井戸に近づく者が居なくなった。
ポケモンが奪われた、黒い服の奴らをみた。



話を聞き回っているうちに、結論付いた事が一つある。



「あの、」

「?」

「ここら辺でロケット団見なかった?」



そう、ロケット団。
やつらが関係している事は確かだった


「見てないけど…」

「そっかぁ…


前髪が爆発している少年、重力に逆らってる2つ結びの女の子
それと…


「お前、気をつけろよ。まだここ辺に居るかもしれねえからな」


真っ赤な髪をした、銀色の瞳の少年。


「シルバーがそんな事いうなんて珍しいってコトネ!」

「や、やかましいっ!」


彼らは友達なのだろう。
とても仲がよく、信頼し合っているように見えた。
ふと、彼の事を思いだした。
一緒に旅をしたあの日

(あの時は楽しかったな…)


「あの!」

「はい?」


やっと気づいてくれた、と苦笑いの前髪爆発少年
笑顔が素敵です

「僕、ヒビキっていいます!こっちはコトネ、赤髪はシルバー」

「わたしはスカイ」


軽く挨拶をし、少しだけお話をした。
そして気づいたらわたしたちは名前を呼び合うくらい親しくなっていた。


「ならスカイもロケット団と戦った事があるの?」

「うん…」


ロケット団についての話も彼らに聞いた。レッドさんが過去壊滅させたという事、やつらが過去にしていた事、許せなかった。


「だから僕らはロケット団を…」

ヒビキが口を開いたとき、耳を塞ぎたくなるような爆発音が聞こえた。

「何、今の…」


ヤバい、あそこは…
ヒビキくんが呟いた言葉にわたしの何かが崩れ落ちた気がした。


彼らとの出会い




…ガンテツさんの家だ、



この言葉を聞き、
わたしは走り出した。



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