02




「お母さーん!どこー?」





「…どうしよう。」

お母さんとはぐれてしまいました





「お母さーん」

真っ暗…。誰も居ない……
怖い、怖い、怖い…………



もうレッドくんやグリーンと会えないのかな
ポケモン見せれないじゃんか
旅だって…



「うっ…うぇえん」

ピタッ

「…え?」

足に何かが触れた感覚があった。

「ぴかぴ?」

「………」

「ぴかぴーか?」

「心配してくれてるの?」

「ちゃー!」

そういって笑うと、彼女は持っていたオレンの実を渡してくれた


「くれるの?」

コクン

「ありがとう。」

「ぴかー!」

尻尾を振りながら嬉しそうにしている彼女はとてもかわいかった。




「ななしー!」

「あっ、お母さん!」

「居なくなったから心配したのよ!」

「ごめんなさい…」

「あら?」

「ぴっかー!」

「かわいいピカチュウね。珍しい。」

「ピカチュウ?」

「ぴか!」

「ピカチュウって名前なんだね。元気づけてくれてありがとう」

「ちゃー!」

お礼を言うと飛びついて来るから、今までの恐怖がどこかに吹き飛んでしまったみたいに嬉し気持ちになった。


「さて、帰りましょうか」

「はーい!寂しいけど…じゃあね、ピカチュウ。」

「ぴかぴー……」

「ピカチュウ……」

「あら、懐いてるじゃない」

「え?」

「ピカチュウさえ良かったら、あなたのポケモンになって貰ったらどうかしら?」

「ぇえええ?!」

「ぴかぴー!!」

「嬉しそうね。ならハイ、モンスターボール!」

「ちゃー!」


訳の分からないまま、ピカチュウはモンスターボールの中に入って行った。
そしてすぐに出てきて飛びついてきた。



「ぴかぴ、ぴかちゅ!」

「よ、よろしくね、ピカチュウ…!」




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