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「リザードン、かえんほうしゃ」

「シャワーズ、なみのり!」


…お互い1体。これが当たらなきゃ、負けちゃう


「………俺が負けた………?」

「シャワーズ、ありがとう」

コクン

「ゆっくり休んでね。」

「君は、何者なんだ」

「わたしはななし。」

「…ななし…………?」

「3年前、レッドくんやグリーンと一緒に遊んでた、ななし」

「…帰って…………」

「来たって言ったでしょ」

「…本当にななし?」

「うん。ただいま」

「……………おかえり」

雪で冷えきったわたしの体を、レッドくんの温かさが包む
この温もり、懐かしい。


「レッドくん、男の子が泣いたらダメだよ」

「ななしだって泣いちゃだめ」

「わたしはいいの」

「なに、それ」

「レッドくん、笑ったね」

「別に」

「そういう所は変わってないね」

「ねぇ、ななし。約束覚えてる?」

「…うん」

「出会ったね」

「…うん」

「…俺、負けたね」

「…お願い。」

「なに?」

「マサラに帰ろ…」

「………」

「君はずっと助けを待ってたんだよね…?」

「多分、いやきっと…誰かに助けて欲しかった」

「夢で見た。」

「俺は、間違ってたのかな」

「分からないよ。でも、」

「…?」

「レッド君はレッド君でしょ?」

「…………」

「さて、帰ろうか」

「うん。ねぇ、ななし」

「好きだ。ずっと前から」

「え…?」

「ななしが引っ越したって聞いた日、悲しかった、寂しかった。」

「ごめんなさい…」

「それに、ムカついた。俺の気持ちも知らないで。って…だから、ななしの事、忘れようと思った」

「…………」

「でも、出来なかった。昔から募ってた想いは簡単には消えなかった」

「………」

「目をつぶれば、バトルの最中だって、ななしの笑顔が浮かんだんだ」

「レッドくん」

「辛い時も、ななしが最強になってって言ったからがんばれた」

「…レッドくん、」

「でも、ななしは俺の事…忘れてるって思い初めて……」

「わたしもレッドくんの事忘れた事なんてないよ」

「…………」

「こうして会えて嬉しい。」

「うん。」

「…」

「ねぇななしは今、本当に俺の腕の中に居る?」

君の存在を確かめたくて、

「…うん。わたしはレッドくんの腕の中に居る。君の温もりも、優しさも、全部感じてるよ」

キミの存在を確かなものにしたくて、


「ねぇななし。」

「ん?」

「好き」

「聞いたよ」

「大好き」

「うん」

「だからもう……」

「わたしもレッドくんが好きだよ。」

「…………。」

「ずっと前から、大好きだった」

「キミに頼みがある」

「なに?」






“これからも.ずっと側に居て”



……もちろんだよ。
my dear




あとがき
展開駆け足ですいません。
文才が無いからこんな結末になっちゃうんですよ!←

ぶっちゃけ、戦わせるか迷いました。
だけど、思いを伝えたかったのでこの最終回に。

レッドさんの一人称は迷いました。
なかなか難しいですね…
そしてグリーンがナルシな感じに…申し訳ない←

いろいろ捏造とか…仕方ない!笑

ここまで読んで頂いたあなたさま!
本当にありがとうございました!
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