あなたは一人でハナダシティの洞窟へ行きなさい。
そして、ミューツーを捕らえてくるのです。
Nに会うのは、そのあとです



「…N」

ぽつりと呟いた言葉は
真っ暗闇の中に消えてゆく。









「レシラム、急いで!」

なんだか嫌な未来が見える。
少しでも、早く……


『どうして急ぐの?』

「ボクのトモダチが、大変な気がするんだ」











「あなたがミューツー?」

『小娘、何の用だ』

「捕まえに来た」

『貴様もロケット団と同じか』

「…………。」


自分の為に彼を捕まえる。
…結局わたしは、ゲーチス達と一緒なんだよね

『我は、貴様らなどの力にはならぬ!』


そういい彼はわたしに向かってサイコカッターを放った。


あぁ、どうしてかな。
今、思うよ。
例え、Nの為だからって、
ゲーチス達と同じ事をするのはおかしい、って。



「例え自分の為であっても、ポケモンを利用するのはおかしいよ!」


なんて、わたしが君に言った言葉じゃない。



もう、いっそ、
ここでひっそりと


死んだ方が、楽だよね。


ゲーチスなんかに、利用されるのならば、わたしは、ピリオドを打とう。



「ごめんね、ミューツー。」


『……!』






洞窟から爆発音が響いた。
………ボクはまた、間に合わなかった。




(キミを助けたかったのに)


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