「聞いていますか、愚かな人間共…!ワタクシはプラズマ団のゲーチス!ロケット団のサカキと新しい世界を作る者です…!」


俺達が見たコガネシティは、
昔一度訪れた時とは違い…
酷く、荒んでいた。





スカイの知り合いから電話があり、ロケット団とプラズマ団とやらが手を組んだ、ということにおどろいた。
怒りと悲しみがいっぺんに込み上げて来た。
サカキ、思いたくないが、俺の…父親。
またあいつがなにかを始めようとしている、今度こそ、俺があいつを止める番だと思った。




「スカイ、こっち」

「シルバー!早く来なさい」


コトネと、レッドさんが俺達を呼んだ。




「どうなってるんだ?」

「だから早く来てくれって言ったじゃないの!」

「悪い…」

「みんな、聞いて」

「スカイ…?」


わたしは、トウヤくんに聞いた事を全て話した。
プラズマ団の事、ロケット団と手を組んだこと。
………彼の話はしなかった。
だって、彼はもう…


わたしの対の存在。
いや、違う、1番近かった存在。

…英雄の彼を。





氷ついたように、みんなが静まりかえった。
当たり前だよね、また悪の組織が復活した上に、手を組んだなんて。





「止めるしかねーだろ。」

そうポツリと呟いたのはグリーンだった。

「僕達に出来る事を、しなくちゃいけないよね!」

「ヒビキに賛成!」

「あいつは俺が止める」

「みんな…」

「うん、行こう」




私たちが止めるしか、ないんだよね




(それじゃあ、みんな…ここは頼むわね!)

(スカイ、お前はどこに………!)


そう言って去る彼女をみたのが
………最後だった。


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