「レッド、俺達はいったんラジオ塔に戻るぜ!」
「あぁ。」
チャンピオンや他のジムリーダーを集め事情を説明した。
……なぜかカツラが居なかったのは気にしないで置こう。
ジムリーダーは一斉に飛び去り、片っ端から潰して行くらしい。
カントーにも勢力を延ばしているらしく、大忙しだ。
俺達はあいつらが心配という事でコガネに戻るようになった。
………俺達は、驚愕した。
ラジオ塔が、跡形もなく、崩れ去っていた。
ヒビキは?
コトネは?
シルバーは…?
まさか…
ダメだ、そんな事を考えるな…!
「グリーン」
パニックになっている俺を、宥めるかのように声をかけた幼なじみ
「あいつらは大丈夫だよ。」
「…そう、だよな………」
「いや、やつらは死んだよ」
張り詰めた空気の中に、冷たい声が響いた
「…サカキ…………と、シルバー!?」
サカキの隣でシルバーが笑っていたいた。
光のない瞳で、俺達を見ていた
「シルバー、お前……」
「俺は、変われたりなんかしなかった」
結局、心はドス黒いまんまだ。
「なっ、マブダチ!」
「全く、少しは素直になりなさいよ!」
あいつらはもう居ない。
変われた、変わってきた、
そう思ってた。
あいつらと旅をして、最初は嫌だったけど、それは段々と心地がいいものに、俺の居場所に変わっていて…
「…………。」
頬を、一筋の涙が伝った。
「…俺は、あいつらが…………」
いつの間にか大好きになっていたんだ。
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