ただの気まぐれ



彼はレッドさんと言うらしい。
なんでも修業のためにこのシロガネ山に篭っているらしい。


「ちゃー!」

「……………。」

ピカチュウと戯れているレッドさん。
あ、笑った
なんだ、ただの無愛想なんかじゃないんだ。


「ふふ」

「なに」

「いや、笑うんだな、って」

「悪い?」



前言撤回
彼はただのポケモンオタクのようです



「ピカピ!」

「わ、ピカチュウ!」

「ちゃー!」

「…ちっ」


現在状況
ピカチュウがわたしにダイブ
レッドさん舌打ち
わたし固まる。


レッドさん怖いです…



「ピカチュウ、欲しいなぁ」

「あげない」

「いや、レッドさんの奪おうなんか考えてませんよ!」

「…欲しいの」

「はい。」

「なら捕まえに行く?」

「…え?!」



(何でって聞かれたら、)

(ただの気まぐれと僕は言う)





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