あんたも救世主




「…ピンク」

「なに?」

「俺と戦え」

…………レッド、くん?










「俺は3年間シロガネ山にいた…なにも変わってなんかいないんだ」

「………」

「なんだか、歯がゆい…」

「でもなんで……」

「俺より強いやつが現れなかったから、ずっと待ってた」

「…………」

「ピンクが勝ったら、俺はこの山を降りる」

「…そんな……勝てるわけ…」

「あんたは昔とは違う。
賭けたいんだ。俺が昔助けたあんたに」

「…でもピカチュウは……」

「ハンデ。俺、強いから5体でいい」

「…分かった。
次はわたしがレッドくんを助けるからね」




そして、3年ぶりの…
わたしが時間を止めていたバトルが始まった。
…そう、あの時レッドくんと戦って以来の、戦いが











*

「…ありがとう」

「レッドくん…」

「負けるなんて久しぶりだ」

「わたし…」

「俺、下山する。」

「わたし、君を助ける事、出来たかな」

「あぁ。ありがとう」

「………」

「…ピンクは昔とは違うから。」

「……うん」






そして次の日
ジョーイさんが戻って来た為、
わたしはトキワに、レッドさんはマサラに戻るようになった



わたしなんかでも
あなたを助ける事が出来ましたか?
こんなわたしでも…



あんたも救世主


(ピンク、あんたに助けられてよかったよ)



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いよいよ次回最終回です…


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