愛のかえんほうしゃ




「ブースターよ…」

「ブイッ…………」


なんだこの空気。






今日、俺は暇だった。
そう、とても暇だった。
なぜこんなに暇なのか分からないくらい暇だった。
あ、今日、ななしに絡まれてないからだ。
…にしても暇だな…………
暇だからななしの家に行った。
そう、暇だったから。


そしたらあれですよ
ななし、仁王立ち
イーブイ、縮こまり
………………珍しい。
つか何があった…
俺は黙って見る事にした



「なぜだい?
なぜキミはかえんほうしゃを使えない!
わたしはキミのために何度練習に付き合ったと思っているのだ!」

「ぶ、ぶぃ…」

「キミのためにお小遣を使いDVDまで買ったと言うのに!」

…なにDVDって……
かえんほうしゃ講座とかあるわけ?
…さすがにないよな

「ブースターよ」

「ブィ?」

「グリーンよ」

「わっ!急に呼ぶなよ!!!」

「もう一度DVDを見ようか」


…いや、俺関係なくない?








「お願い、ブースター!
あなたのかえんほうしゃが必要なの!
あなたの恋人、ガー子(ガーディ:以外略)を救うためにはっ!」

「ブイッ!!!」

「そうよ、ブースター!
あなたはガー子を救いださなければならないの!
そう、かえんほうしゃで!」

「ブイ!」

「かえんほうしゃ…いえ!
愛のかえんほうしゃで愛するものを救いだすのよ!
愛で鉄の檻を熔かすのよ!」

「ブ「もういいわっ!!!」

「なんだよグリーン、いいところだったのにぃー」

「一つ言わせろ」

「なんだねグリーンくん!」

「ブースター、コイツにかえんほうしゃ」

「ブィ!」

「熱い、熱いからあああ」

「やるじゃねーの。」

「ブィ!」

「愛だ…」

「はあ?」

「グリーンとブースターの愛の力だー!
愛のかえんほうしゃだあああ!」

「あほか」

「うー酷いー」

「…愛、か………」


俺もいつかコイツに………

「グリーン?どったのー?」

「俺…………」

「あああう!」

「なんだよっ!」

「ダメだよグリーン!

「え!?」

「ブースターにはガーディじゃなきゃダメなんだよー
さっきのドラマもそうだったっしょー?」



…誰かコイツを黙らせて下さい




愛のかえんほうしゃ

(うー、愛の力だー!)

(つかあのドラマなんなんだ)


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………え、意味不明?
そんなのボクもさ←

ドラマ制作:レッドさん(嘘)



By庵

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「「アイツの優しい仕付け講座」」