ありがとう




「……ユウリ」

「わ、トウヤ!」

「何してるの?」

「んー?海、見てる」

「好きだね」

「好きだよ」

「俺の事は?」

「………」

「ユウリ?」

「す…」

『ユウリ!』

「わ!ゾロアーク!!びっくりしたあ」

「………ゾロアーク、お前ちょっとこっち来い」

『…おい、トウヤ………!
あ、そうだ。なんかこんなモノ拾ったんだが……』

「これ…」

「さあ、ゾロアーク、俺とお話しようか!!!」

『…鬼、悪魔っ………!!』




親愛なるユウリ

届いたよ
ゾロアークがね、見つけて来てくれたんだ

ユウリ、キミは記憶があったらボクを止められたかも、と言っていたよね
きっと、キミならボクを止められた

でもね、記憶が無かったからキミはボクの側に居てくれた、とも思うんだ…

キミはプラズマ団が嫌だったろう?
ボクにはプラズマ団という組織の中にキミを繋ぎとめておくのは苦でしかなかった…
本当にすまなかったね


もう少し、素直になれたら
キミはボクとずっと一緒に居てくれただろうか


ユウリ、キミがイッシュを離れてボクと再会したら…

また、観覧車に乗ろう
約束だよ、

P.S.トウヤによろしく






…N
ありがと


「ユウリー!」

「……トウヤ」

「どうした?」

「ダイスキ」

「…俺も」


温かな風が
わたし達の隣を吹きぬける



ありがとう


(わたしと出会ってくれて)





------
あとがき


完結しました

ここまで長かったです…
お話ちょいちょい変えてすいません…

最初はトウヤ寄りのお話にしようと思って居ましたが、なんか違うなーと思いだしてしまいました←


暗いお話になってしまいました。
わたしが勝手に想像しているところもありますが気にせずに…!←


感想いただけたらうれしいです
読んで下さり
ありがとうございました





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