本当の敵





「ゼクロムとレシラムは、もとはひとつの命…
一匹のポケモンだった……

正反対にしてまったく同じ存在

ゼクロムとレシラムも英雄と認めた人物のもとにあらわれるポケモン…
そして、ゲーチスがユウリを側に置いていた理由……

…そうかやはりキミも……

そのポケモンがなんと言ってるか教えてあげるよ。

…仲間にしてみろ

さあ、ボクもキミと戦いたい…!
だから仲間にするんだ…!」






俺はゼクロムをゲットした
こいつ…結構いろいろやってくれた
おかげで手持ちが……



「さて…キミのポケモンが傷ついている…
そんな相手に勝っても無意味だ」

「余裕だな」

「ボクには未来が見える!
絶対に勝つ!!!」

「俺だって…
負けるわけにはいかない…!」




「…トウヤ、Nさま…………」


わたしは、どっちにも負けて欲しくない………
ねえ、わたしにはなにもできないの…?




「そんなのでボクらを止める事が出来るのかい?」


「…止めてみせるさ」






*

「これでボクの理想、夢が………



……ボクとゼクロムが敗れた。
キミの思い、真実…それがボクたちを上回ったか…

レシラムとゼクロム…
2匹がそれぞれ異なる英雄を選んだ…
こんなこともあるのか……

…わからない
異なる考えを否定するのではなく
異なる考えを受け入れることで世界は化学反応をおこす
これこそが世界を変えるための数式…」



「それでもワタクシと同じハルモニアの名前をもつ人間なのか…?
ふがいない息子め…
せっかくユウリの記憶を書き換え、お前の側に置いてやっていたというのに……」

「…何だって……?」

「もともとワタクシがNに理想を追い求めさせ、鍵のユウリとともに伝説のポケモンを現代に蘇らせたのは「ワタクシ」のプラズマ団に権威をつけるため!
その点はよくやってくれました…

だが伝説のポケモンを従えたもの同士が信念をかけて闘い、自分が本物の英雄なのか確かめたい…とのたまったあげく
ただのトレーナーに敗れるとは愚かにもほとがある!
いびつな不完全人間が…」


「…ゲーチス……!お前最低なやつだよ…」

「偽りの中で生きてきたあなたに言われるとは心外ですね…」

「…お前……」

「あの火事、偶然ですかねえ…」

「まさか…ゲーチス…!!!!」


「そしてトウヤ!まさかアナタのようなトレーナーが伝説のポケモンに選ばれるとは完全に計算外でしたよ

だがNにはプラズマ団の王でいてもらいましょう
ワタクシの権威のためにも…
そしてその真実をしるアナタ…
邪魔なものは排除しましょう…!」

「…わたしがやる……」

「ユウリ!」

「なにを馬鹿な事を…
お前の手元にはゾロア一匹…
なにもできやしません」

「……くっ」

「アナタは指をくわえて見ていればいいのですよ……!」

「………」

「みんなが居れば…アンタなんかには負けない…」

「黙りなさい!
トウヤ…ワタクシはあなたが絶望する顔が見たい…
潰してさしあげます」


「…トウヤ!」


「誰がなにをしようと!
ワタクシを止めることはできない!!」

「…ゲーチス、残念だよ」





本当の敵



(本当に、)





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