君のコトバ





「やっと追いついた…」

「お前たち、こっちに…わしの側に来るんだ」





「お揃いのようですね…もう1匹のドラゴン、ゼクロムを復活させるため苦労なされていますね
ですがここにはお探しのライトストーンはないようです
さて…おめでとう!トウヤ
あなたは我らが王と姫に選ばれました!
あなたがこのままポケモンと共存する世界を望むのなら伝説に記されたもう1匹のドラゴンポケモンを従え我らの王と戦いなさい
でないならプラズマ団が全てのポケモンを人から奪い、逃がし、解き放ちましょう!」

「解き放つ、だと…?
トレーナーと共にあるポケモンがそれを望んだのか?
人々からポケモンを奪うことがお前たちプラズマ団のうたうポケモンの解放なのか?」

「おやおやこれはチャンピオンのアデク殿…長年のパートナーだったポケモンを病で失った数年間より真剣勝負をせず四天王にポケモンリーグを守るよう命じたあと、自分はイッシュ地方をふらふらしている……
そのようなチャンピオンでも人々とポケモンが共に暮らす今の世界を守りたいと?
われらがプラズマ団の王はポケモンを縛りつけるチャンピオンより強いことをイッシュの人間に示します!
そして全てのトレーナーにポケモンを解き放てと発布するのです!」

「…わしは負けぬ!」

「…王はあなたに興味などない
勝利するのが当然の相手だと判断なさっておるのですよ」

「それを言うためにここに残っていたのか…?
わしもバカにされたものだな」

「まさか、親切ですよ、親切。
チャンピオンのあなたが無駄なケガなどなさらぬようにね…
さて、ユウリ。いや、姫…
我が城へ帰りますよ」


「……………はい」


「行くな」

「………!」

「そんな顔してあいつのところに戻るなら、行くな」

「何を言っているのです!…姫の居場所はわがプラズマ団しかないのです」

「……トウヤ」

「…!」

「 。」



「行くぞ、ゲーチス」

「はい、姫…」










君のコトバ



“…N様を助けてあげて”


(ユウリ、どうしてお前は)

(……Nなんだ)





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