消えた君


「……………来い」


…いちいち神出鬼没だな、本当




「この下に下りの階段がある。そこでプラズマ団がお前を待っている」


「へいへい」











「つかプラズマ団多過ぎ…」


プラズマ団を全て倒し、なんだか疲れた
本当何人居るんだよ

ふと顔を上げると出口だった
でも、やつが居た


「…多くの価値観が交じり合い、世界は灰色になっていく……」

「…N」

「ボクにはそれが許せない。
ポケモンと人間を区分し白黒はっきり分ける。そしてこそポケモンは完全な存在になれるんだ
そう!これこそがボクの夢!
叶えるべき夢なんだ!
トウヤ、キミにも夢はあるのか?」

「当たり前だろ」

「夢がある…それは素晴らしい。
キミの夢がどれほどか勝負で確かめるよ…。」

「やってやるよ」







Nはいちいち手持ちを変える
なぜだ?理由がわからない

ま、俺達は余裕勝ちだけどさ


「トモダチがキズつく…それがポケモン勝負だよね…
…どうしてだ?
トレーナーであることを苦しく思うまま戦っていても勝てないのか………
クッ!こんなことで理想を追求できるか!
伝説のポケモンと…
トモダチになれるものか……!」


「N様…」

「ユウリ」

「もうすぐフキヨセです。早く行きましょ!」

「…そうだね」

「あら?そちらのトレーナーの方は?」

「トウヤだよ、この前ボクが話した…」

「あなたがトウヤ!…でもなぜかしら……なんだか懐かしい感じがする…」

「俺の事、忘れた?」

「……………」

「ねぇ、ユウリ…」

…そんな悲しそうな顔して
わたしの名前、呼ばないで…



ねえ、トウヤ
覚えてないけど、わたし…君に会った事が……救われた事がある気がする…
でも、分からない。





「さ、ユウリ。早くおいで」

「はい!わたし、N様とならどこへでも行きたいです」

「いい子だ」





「…助けるから」

「…!」

「俺が君を助けるから…!」






……ねえトウヤ。
わたしあなたを知っている…





消えた君


(でも、わからない)





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