深夜の静寂が心地好い。ただ、寒いのが切ない。冷たくなった コーヒーとビターチョコレート。口の中で溶ける甘さが、喉につっかえる。ああ。お腹がすいたな。眠れない。もうこんな時間だ。

散らばった消しゴムのカスと、折れたシャープペンの芯、それと自分。一定のリズムで刻む、秒針の音を止めた。時は止まらないのだね、どう、足掻いても。

変わらないものが欲しいけれど、それは過去だけなのだと、思う。いずれ忘れ去り思い出せなくなって、消えていく。失くしていく。少しずつ、若しくは、急激に。いずれ全て無くなるの ならば、自分には、何が残るのだろうか。

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今までありがとう、ごめんなさい、そしてさようなら。これで良かったのだと、そう、思いたい。幸せに、 なってください。なんて、きっと届かないけれど。



















第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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