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スクアーロが自室に戻り、任務の指示書類に目を通していると、突如扉が破壊された。

「!!」

反射的に攻撃態勢をとったが、ここはヴァリアーのアジト。外部の敵である確率は低く、身内に破壊神はいくらでもいる。
扉の方を見るとザンザスが不機嫌そうに立っていた。


「っ…おまえなぁ、いくら機嫌悪くても人の部屋の扉を壊すなって、何度言ったら分かるんだぁ?」

「ドカスが。お前には言われたくねえ」


ザンザスは何事も無かったかのようにズカズカと室内に入り進むと、スクアーロの前までやってきて、彼の銀髪をぐっと引っ張った。


「何か不満があるらしいな?言ってみろ、ドカス」


「ぅお゛ぉ゛…任務…アレ、なんで…」

「はっきり言え。」

要領を得ない答えに、銀髪を引っ張る手を強めた。

「痛っ……次の任務、並盛のヤツらと一緒なのはまぁいい。俺が不満なのは、オーダーが黒髪に染めるというところだぁ!!」
自身の髪を握る手首を掴み、スクアーロが声を荒げた。

「そんなことか」

「そんなこと、じゃねぇぞぉ。なんで黒じゃねぇといけねぇんだぁ?!」

「ジャッポーネで銀髪は目立つ。任務に不向きだ。」

「なっ…並盛にも銀髪がいるだろぉ!?そもそも、レヴィでいいじゃねかぁ」

「今回の任務には獄寺は不参加。レヴィは接近戦に向いていないし、機動力がない。分かったか?」

青みがかった銀の目がチラッとザンザスの顔を仰みると、すぐに視線を落とした。

「返事」

「…si…」




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