6 (で、なんでこうなったんだぁ…) スクアーロは、目の前で揺れる膨らみから目が離せずにいた。 自身にのしかかっている彼女の迫力満点のそれは、刺激的で思わず唾を飲み込む。 「スクアーロ、…」 紅い瞳が熱っぽくスクアーロを見下ろす。 分厚いぽってりとした唇を舐めるコルニオーラの赤い舌が艶めかしくひかる。 「う゛ぉ……あの、コルニオーラ…」 「なんだ?」 「俺は、その、」 言いよどむ姿を見て、コルニオーラがクスッと笑っていった。 「同性愛者?」 スクアーロは一瞬、目を見開いて言葉の意味を考えたがすぐに思いあたった。 「ちげぇっ…!ボスだけだぁっ!!」 「ならどっちも問題ないじゃねえか。」 「…てめえら、さっさと除け」 未だ2人分の体重をかけられたままのザンザスが、自身の上で始まった言い合いに不機嫌そうな声を出した。 「あっ…悪ぃ…」 「いたのかよ」 コルニオーラが不満気にザンザスを見下ろす。 (挑発すんなぁっ…) 「お前こそいつまでいる気だ」 「知らねえよ。まぁ、消えるまで色々と楽しませて貰うがなっ。」 「!」 チュッと軽く押し当てられた唇は、ザンザスよりも柔らかい気がした。 「コッ…!……んむっ…」 「ふふっ」 「…おい」 スクアーロの下から抜け出したザンザスが、コルニオーラの肩を掴む。 「…」 コルニオーラは名残惜しそうにスクアーロから唇を離し、ザンザスを睨んだ。そして微かに微笑む。 「――――――っ!」 スクアーロからは背後のザンザスの表情は見えないが、コルニオーラは至極楽しそうに、まるで子供のようにスクアーロに向かって笑った。 [mokuji] [しおりを挟む] TOP |