Memo

◇ しーん。


なめこ、花見します〜だって生きてますから〜


「大変だ、なめこが…」

「あ、もう喋らんでええですよ。」

「聞いてよ!あのななめこ達とお花見行ったんだよ!」

「なしてきのこと花見いっとるんですか。」

「テレビでさ花見スポット紹介しているの見てたら、みんなテレビに張り付いておねだりしてきてさー。」

「なに可愛えでしょうちの子、みたいに言っとりますの。その光景を想像して全身鳥肌たってまいましたけど。」

「せっかく晴れたんだし、連れていってあげたんだけどさー…なんか、桜の花粉?かな、それが上手いことなめことコラボしちゃって。」

「…言っとる意味がわかりませんけど。」

「なめこに桜が咲きました。」

『やんなぁ。』

「頭の先から足先まで桜まみれやないかい!!キモイわ!!」

『ぬー…。』

『えくすたー。』

「なにが可哀想って前が見えないのが可哀想!!」

「ならはよとったりましょうよ、この歩く桜の塊キショイっすわ。」

「それが引っ張ると痛いらしくて。」

『こしまえー…』

『みそー…』

「じゃ枯れるの待つしかあらへんすか。」

「可哀想!!」

「痛いの我慢して取ったればええんとちゃいます?」

『E〜!!』

『死なすど!!』

「お前等もどの塊がどいつか分からんねん!はよ枯れてまえ!!ついでに土に還ってまえ!!」

「なんて事を言うんだよ!!」

『たわけっ!!』

「…ちゅーても、枯れるのも数日やろうし待っとればええんとちゃいます?」

「やっぱソレしかないのかな……あ、光。」

「嫌です。」

『…killYou。』

「まだ何も言っていないだろ、俺1人で前が見えないなめこたちを守るのは難しいから俺の家に泊まりに来てほしいんだけど。」

『ぴよ。』

「…はぁ、しゃーないっすわ。」

「さっすが光!ありがとう!!」

『だろぃ!!』






『…すわっ。』

「なんやねん、別にええやろ喜んでも。」




なめこたちは
きょうもげんきです。
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