◎Memo
◇ しーん。
なめこ、だらけました。〜夏バテ〜
「ひかるぅー、ひかるぅー。」
「なに半泣きしてはるんすか、目にポテチでも刺さりはったんですか?」
「ポテチが刺さるわけないだろ。」
「いや一昨日、謙也先輩にポテチ投げつけられて刺さったーって騒いどったやないすか。」
「そんなことより大変なんだよ。」
「はぁ…そんなことよりっすか…。」
「なめこ達が元気ないんだ…。」
「あ、とうとう地面に還るか先輩ん家の食卓に上がる日が…。」
「ばか。夏バテしているみたいなんだ。」
「……きのこの癖に?」
「そういう言い方はやめろよな、なめこ達だってちゃんと生きているんだから。」
「そないなこと言われても…俺にはなんも出来んと思いますよ。」
「いや出来る。光の家の氷が欲しいんだけど…」
「こおり?そんなんどうするんすか?」
「かき氷にして食べさせてあげたり、プールに水と一緒に入れて泳がせてあげたり、氷を布で包んでひんやりする枕にしたり…」
「先輩、なめこっすよね?」
「なめこだよ?」
(なめこの為にこんだけ頑張るアホは先輩だけやな…。)
「お願い、氷ちょうだい。」
「はぁ…ええですけど。ちゅーか、なめこの姿がないんすけど今はどうしとるんすか?」
「エアコン効いてる保健室で、ベッド一個借りてお昼寝させてる。」
「保健室のベッドは体調がすぐれん生徒のためにあるんや。」
「いたっ!?チョップすんなよ!!」
「つい。」
「なめこ達だって体調すぐれないんだからいいだろ!!」
「なめこは冷蔵庫で十分やろ!!」
「光のアホ!!」
延々と続くなめこ馬鹿と先輩想いの言い合い。
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