Memo

◇ しーん。

背後にご注意〜学校の噂〜


「部長、謙也先輩、うちの学校に幽霊の噂あるの知っとります?」

「ゆーれい?なんや光そんなん信じとるんか?」

「聞かせてみろや。」

「はぁ…先輩等の教室前の廊下なんすけど、」

「ほぉ。」

「昔、プールで溺れた女子生徒が『死にたくなかった』って夜な夜な啜り泣いとるらしいっすわ。」

「それ、誰か見たっちゅー噂あるんか?」

「見回りの先生とか幾つか噂あるんすわ。」

「ちゅーか、俺たちのクラスの前の廊下や言うたな?」

「言いました。」

「身近すぎやろ、嫌やなぁ…。」

「あれ、光たちなに話しているの?」

「あ、先輩。先輩等の教室ある廊下に幽霊の噂あるの知っとります?」

「…女の子のこと?なら知ってるよ。」

「そうそう、プールで溺れた女子生徒。夜な夜な泣いとるらしいっすわ。」

「最近は泣いてないと思うよ。」

「………」

「………」

「………」

「最近は謙也に恋しているから楽しそうだよ、ほら、今も謙也の後ろで笑ってる。」

「…………………………………………え、なんやと…?」

「け、謙也の…」

「後ろにおるんすか…?」

「うん…あ、帰るの?帰るならあっちに帰るんだよ。バイバーイ。」

「…謙也、大丈夫か?」

「あかんっすわ、謙也先輩かたまっとります。」

「……………」

「もう大丈夫だよ、あれどうしたの?」



知らぬが仏。
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