ライム
皆さんはこの背景色、limeという色を見て何を連想しますか?
私はLINE(無料通話アプリ)の色だな、と思ってしまいます。ライムとライン…音の響きも綴りも似てます。
そして、デジタル時代ならではの色だと思います。
色光(パソコン画面など)と色材(印刷インクなど)では、表現できる色の領域が大きく違います。このlimeという色、パソコン画面上では非常に鮮やかな緑ですが、印刷物では再現できません。どんなに優れたインクや紙を使ってもここまでの高彩度(鮮やかな)色にはなりません。
いわば、パソコン画面上でしか存在できない色なんです。数十年前には見る事のなかった新しい色なので、人々の注意を引きます。『現代らしい色』、『若者らしい色』として、広告やファッションの分野で類似色を目にする事が増えました。
ちなみに、実際のLINEのロゴマークの色はこのページの背景色limeより少し明度が低い、下のような色です。
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目に突き刺さるような刺激が緩和されてますし、印刷により多少は彩度が落ちますがlimeほどの大きな差にはなりません。
ロゴマークのデザインをする方は、実に様々な事に気を配ってるんですね。
今回、LINEロゴを貼りたかったのですが、LINEサービスの紹介以外での利用が禁止されていて、このページが該当するか判断が難しいのでやめておきました。
興味がある方はLINEの公式サイトへどうぞ。
→Useing the LINE Logo(英語)
→LINE@ロゴの利用について(日本語)
LINEロゴは公式サイトからダウンロードしたまま表示させなくてはいけません。色の変更や形の変形はもちろんの事、斜めに貼り付けたり、立体に見えるように影を付けたりする事も禁止されています。
LINEに限らず、ロゴマークには厳格な利用規定が定められている場合がほとんどです。読み比べてみると、いかにブランドイメージを損わずにロゴを広めてもらうか、という企業の戦略が垣間見えて面白いです。
2016.4.14
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