神に願う

至上の愛は信仰だと聞いたことがある。なるほど、敬虔なシスターが神に祈る姿ほどの美はないだろう。
ならば私はこの神の子を信仰する。彼が何処へ往こうと彼についてゆこう。彼を傷つけるすべてを許さない。彼の光を奪う存在を許さない。弾圧するものには剥き出しの敵意を晒し、その存在の前に立ちはだかってやる。背負う十字架など砕いてやるし、荊の冠なんて燃やして土へ返してやる。
それくらいの覚悟はある。覚悟はあるんだ。

だからお願い、彼のすべてを救って。

(私の祈りはなんと無様で愚かなことか)


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