燃えるような

用事がないのに夕方まで残って、日が沈みきる前にテニスコートの前を通って校門まで行く。それが私の日課だった。クラスに居る時と同じ人物とは思えない彼の姿を見るためだけに、遠回りをする。特別なことは何もない。ただ、青い髪が夕陽に照らされ、紫にきらめくのが好きだった。

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