目の前にあるのは正座で額を床にこすりつける神羅の姿。
姫も理沙も隼菜も、その他の者たちもその異常すぎる光景に言葉を失ってしまった。
「あいつを……止めてくれ」
神羅はもう一度、絞るような声でつぶやいた。
「止めるって……どういう事?」
「あいつはもともとは人間だ。……けど、ある日を境に変わっちまった。理由も原因もわからないが、あいつは悪魔へと堕ちたんだ」
「悪魔に、堕ちる?」
「て言うか、やっぱりあのクソババアって悪魔だったんだね」
冷やかに告げられた言葉。
全員の視線が姫の方にむけられた。
「やっぱりって、知ってたのか?」
「別に。私が勝手にそう思ってただけ。私の家族に普通の人間はいないって」
「え? どういう事?」
「そのまんまの意味。そう言っちゃえば私もそうかもしれないけど、私の家族に人間はいない」
誰一人としてその言葉の意味を理解することができない。
否、たった一人だけ、他の誰とも違う意味で言葉を失っていた。
「お前、自分の家族構成、どこまで言える?」
「は?クソババア は今わかった通り悪魔、クソ野郎 はノミ蟲、兄ちゃんは地を這いつくばる虫を嘲り笑ってる神で、兄貴 は宇宙人」
「「あんたの家族どうなってるんだよ!?」」
「こうなってんの。で、どうなの神羅? 聞いたってことは知ってるんでしょ?」
「え、と……すまん、そこまで知ってるとは思わなかった」
目を点にしたその発言に、今度は逆に姫を含めた全員が目を点にしてしまった。
姫自身、感覚と本人の恨みの込めた偏見で答えていたので驚いてしまっていた。
兄たちに関する恨みはまあいろいろあるので割愛しまくり。
「ただまあ、一応訂正しておくとお前の父親は一応人間だ。悪魔と結婚するくらいろくでもない奴だがな」
「いいよなんでも。私にとってはノミ蟲以外の何でもないから」
「て言うかしつもーん!!」
ばっと声を上げたのは隼菜。
「姫のお母さんが悪魔で、倒さなきゃいけないのは分かったけど、私たちにできるわけ? 私と理沙はもちろん、家系がどうあれ私たちが見る限り姫だって普通の女子中学生だよ?」
「ん、その点に関しては問題ない。こっちに転生させたときにそれぞれに合った能力 を付けさせてもらった」
「す、スキル!?」
次に反応したのはツナだった。
スキルという言葉に骸の六道輪廻が脳裏をよぎったのは言うまでもない。
声には出していないが、獄寺や山本も同じことを考えていたりする。
「はははっ心配ねえよ。そんなチートじゃねえから」
神羅は少しいたずらに笑った。
「まず琴音。お前はぎりぎりまで身体能力を上げさせてもらった」
「「充分チートだよ!?」」
まさかのツナの姫のダブル突込み。
「それで理沙、お前は第六感、いわゆる超直感なるものを付けさせてもらった」
「「もっとチートがいた!?」」
さらにツナと理沙のダブル突込み。
「んで隼菜。お前は2人ほどじゃないが、五感をぎりぎりまで上げさせてもらった」
「「それなりにチートだよ!?」」
最後にツナと隼菜のダブル突込み。
ツナ、全部の突込みお疲れ様です。
この後、渾身のどや顔を決めた神羅は、3人のグーパンが顔面に決まりました。
姫も理沙も隼菜も、その他の者たちもその異常すぎる光景に言葉を失ってしまった。
「あいつを……止めてくれ」
神羅はもう一度、絞るような声でつぶやいた。
「止めるって……どういう事?」
「あいつはもともとは人間だ。……けど、ある日を境に変わっちまった。理由も原因もわからないが、あいつは悪魔へと堕ちたんだ」
「悪魔に、堕ちる?」
「て言うか、やっぱりあのクソババアって悪魔だったんだね」
冷やかに告げられた言葉。
全員の視線が姫の方にむけられた。
「やっぱりって、知ってたのか?」
「別に。私が勝手にそう思ってただけ。私の家族に普通の人間はいないって」
「え? どういう事?」
「そのまんまの意味。そう言っちゃえば私もそうかもしれないけど、私の家族に人間はいない」
誰一人としてその言葉の意味を理解することができない。
否、たった一人だけ、他の誰とも違う意味で言葉を失っていた。
「お前、自分の家族構成、どこまで言える?」
「は?
「「あんたの家族どうなってるんだよ!?」」
「こうなってんの。で、どうなの神羅? 聞いたってことは知ってるんでしょ?」
「え、と……すまん、そこまで知ってるとは思わなかった」
目を点にしたその発言に、今度は逆に姫を含めた全員が目を点にしてしまった。
姫自身、感覚と本人の恨みの込めた偏見で答えていたので驚いてしまっていた。
兄たちに関する恨みはまあいろいろあるので割愛しまくり。
「ただまあ、一応訂正しておくとお前の父親は一応人間だ。悪魔と結婚するくらいろくでもない奴だがな」
「いいよなんでも。私にとってはノミ蟲以外の何でもないから」
「て言うかしつもーん!!」
ばっと声を上げたのは隼菜。
「姫のお母さんが悪魔で、倒さなきゃいけないのは分かったけど、私たちにできるわけ? 私と理沙はもちろん、家系がどうあれ私たちが見る限り姫だって普通の女子中学生だよ?」
「ん、その点に関しては問題ない。こっちに転生させたときにそれぞれに合った
「す、スキル!?」
次に反応したのはツナだった。
スキルという言葉に骸の六道輪廻が脳裏をよぎったのは言うまでもない。
声には出していないが、獄寺や山本も同じことを考えていたりする。
「はははっ心配ねえよ。そんなチートじゃねえから」
神羅は少しいたずらに笑った。
「まず琴音。お前はぎりぎりまで身体能力を上げさせてもらった」
「「充分チートだよ!?」」
まさかのツナの姫のダブル突込み。
「それで理沙、お前は第六感、いわゆる超直感なるものを付けさせてもらった」
「「もっとチートがいた!?」」
さらにツナと理沙のダブル突込み。
「んで隼菜。お前は2人ほどじゃないが、五感をぎりぎりまで上げさせてもらった」
「「それなりにチートだよ!?」」
最後にツナと隼菜のダブル突込み。
ツナ、全部の突込みお疲れ様です。
この後、渾身のどや顔を決めた神羅は、3人のグーパンが顔面に決まりました。