俺とバカと転生世界 | ナノ


俺とバカと転生世界



全ての始まりは中二から

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 私は今、真っ白い空間にいた。360°真っ白。そして私の目の前には、景色に溶け込むくらい真っ白な服を着た老人が一人。

「貴様を転生してやるぞい」

 ちょい待った。まずはその前に何故こうなったのかを辿ろうじゃないか。
 私こと皆川瀬里奈は、ごくごく普通の中学生。けれど、漫画の最新刊が出たと聞いて買うためにチャリを疾走させていたら、突然ゴチーンって謎の音が響き、気づいたらここにいた。
 うん、転生とかその前にさ、\(゜ロ\)(/ロ゜)/かな? なんで私はここにいるのかな? つーか誰だよ。

「いっぺんに聞くでない。それに顔文字を混ぜると読みにくいのじゃが」

 そりゃー、どーも失礼。

「ここは、天界と人間界の狭間じゃ」

 天界? それっつーと、天国とかそっち系の?

「その通りじゃ。言うなれば、貴様は死んでしまったんじゃぞ」

 へぇーふーん……って、はあああああああああーーーーっっ!!?

「ちょっ、大声出すなし!」

 キャラ変わってるぞ。じゃなくてさ!
 いやいやいや、死んだって何のジョークっすか!? とうとう私の頭もイカれたか!? そ、そんなはずはないだろう。私はいたって正常なハズ……

「夢小説なぞ書いてる時点で頭はおかしいと思うのじゃが」

 のおおおお!! なにゆえ知っているんだ!? あれは仲間内にしか見せていないシークレットのハズだぞ!?

「しかも内容がノロケにノロケまくっていることも知ってるぞい!」

 貴様、いったい何者だ!

「我輩は神じゃ」

 そんな歳して中二病か、遅いぞ。そんなイタイ子は12歳までだぞ★

「星が黒い!? わ、我輩は断じてイタイ子なぞではない! 正真正銘の神じゃ!」

 そんなこと言われたってさ、誰が信じると思ってんだよ。それなら証拠を出しなさいな。

「そうじゃの、貴様の夢小説の内容を片っ端から説明してやろうかの」

 やめろーーーーー!!! 私今スッゴいブロークンハートよ!? HPはもうゼロよ!?

「それは、我輩を信じたと捉えてよいのかの?」

 うう……。じゃぁさ、神様(仮)。さっき言ってた転生がなんとかって何なのさ。

「(仮)!?」

 突っ込んでる暇があったらさっさと説明しろ。顔面潰されたいか。

「!!!??!? ご、ごほん。転生とは、貴様の望む世界にて、人生をやり直すことじゃ」

 望む世界? それってさ、ラノベとかアニメとかマンガとか?

「貴様は二次元以外に興味を持たんのか」

 無いに決まってんだろ。当たり前。

「それで、我輩は貴様を好きな世界に送ってやろうと言ってるのじゃ」

 大体は理解できた。けどさ、なんでそんな面倒なことするわけ? 死んでんなら、さっさと天国か地獄に送ればいいんじゃないの?

「そうもいかんでの、貴様が死んだのは我輩の責任なんじゃよ」

 はぁ!? じゃあ私が信号無視のトラックにはねられてグロテスクな無惨な姿になって息絶えたのってあんたのせいなの!?

「貴様! さっきは抽象的な説明しかしなかったくせに詳細を覚えておるのか!?」

 モチのロンですよ。目が覚めたら通報したろと思ってナンバーまで記憶したってのにさ。そーかそーか、だったらあんたを通報すりゃいんだね(#^ω^)

「いや、だから(汗)その償いに、貴様を転生させると言っておるのじゃ」

 なるほどね、だったら、
 BLEACH……なんかグロくね?
 鋼の錬金術師……こっちもかなりグロい気が
 地獄少女……あ、シリアスや
 家庭教師ヒットマンREBORN!……なんか微妙やな

「なんじゃ、リボーンで大量に小説を書いておったのにか」

 黙り腐れイタイ子。

「(涙)早くせんとテキトーに送るぞい」

 ちっ、急かすなや。そーだなぁ、じゃあバカテス。バカとテストと召喚獣の世界でよろしく。



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