幼少編(イタリア)
48
〜食堂〜
もぐもぐ
ベル「ねぇ姫」
美鈴「どーしたの?」
ベル「前から気になってたんだけどさ、なんで右目だけ前髪かけてんの? 見えづらくない?」
美鈴「それを君から聞かれるとは思わんだな。見えづらいかと聞かれたら、NOって答えるよ」
マーモン「隠してる理由は?」
美鈴「知りたい?」
スクアーロ「気になるなぁ」
レヴィ「知られたら不味いことでもあるのか?」
美鈴「別に、不味いわけはないよ。ほらこれ、私ってオッドアイなの」
マーモン「右目だけ、赤いね」
ベル「て言うよりは、深紅?」
美鈴「日本を抜け出したときからこうなってる。色が不気味だからさ、見られたくないだけ」
スクアーロ「不気味ってこたぁねーだろ」
美鈴「そう言ってもらえると、安らぐね」
ルッスーリア「そう言えば、美鈴ちゃんって日本人の割りに、相応しない髪色よね」
レヴィ「栗髪に栗目、か」
ベル「確かに、日本人は黒髪黒目ってイメージあるけど」
美鈴「言われると思った。けど、そんな珍しくないよ。お兄ちゃんなんて、生まれてきたときは金髪だったくらいだから。今は落ち着いてブロンドだけど」
マーモン「それ、ホントに日本人かい?」
美鈴「信じられないけどね」
ベル「よし、ごちそさん」
レヴィ「会議室だったな」
美鈴「行きますか」
ルッスーリア「そうね」
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