幼少編(イタリア)



37


美鈴「It's show time♪」

ザシュッ ザクッ

美鈴の短刀が敵の体を斬りつけていく。

ベル「うしし」

ザシッ

ベルのナイフが敵を切り裂いていく。

マーモン「ふん」

ドゴッ

マーモンの幻覚が敵を捻り潰していく。

たった数分で、ボスを除く全員が息絶えた。

美鈴「ボスさんどちら♪ 鬼さんこちら♪」

マーモン「美鈴、ゲーム化してるよ」

ベル「別にいんじゃないの?」

美鈴「ふにゅ? この気配…ここかな?」

目についた扉を開ける。

ボス「貴様らは、ヴァリアー!?」

三人「いた」

ボス「なぜここがわかった!?」

美鈴「だってさ、ここだけなんか違うんだもん」

ベル「ふーん。すごいじゃん」

美鈴「にゃー、それじゃボスさんサヨナラです」

パンッ

美鈴が両手を合わせてボスの顔に触れる。

ボコッ

グシャッ

次の瞬間、彼の顔面が崩壊し、原型を留めなくなった。

ボス「……(どさっ」

マーモン「今のも錬金術かい?」

美鈴「ん? んー、まぁ、ね」

パンパン

マーモン「なんで手を払うんだい?」

ゴソゴソ

ベル「手袋?」

ぱちん

ベル「指なんかならしてどーする…」

美鈴「急いでここ出るよ(タッ」

マ/ベ「美鈴?/姫?」

美鈴「早くぅ!」

マーモン「?」

急かされて二人も慌ててアジトを駆ける。

美鈴「5…4…3…2…」

ダッ

全員同時に森へ入る。

美鈴「1!」

ドオオォォン

アジトが轟音を立てて爆発した。

森にいた鳥たちが慌てて飛び立つ。

美鈴「かんりょー♪」

マーモン「今の、なんだい?」

美鈴「ふぇ? ボスさん殺したあとに、その周りに火薬撒いて」

ベル「手ぇ払ったとき?」

美鈴「うん。で、発火布を使って点火したわけだわさ」

マーモン「発火布?(て言うかキャラ違う)」

美鈴「手袋だよー。詳しいことは…めんどいからパス♪」

手袋と指パッチンで火をつける方法はやっぱり鋼の「ちょい待ったー。こらナレー! 私が言わないからってそれはダメだよー」

ベル「姫が説明しないからナレーション暴走したじゃん」

美鈴「ふぇ〜だってぇ」

マーモン「でも、火薬だけじゃあんな大爆発は起きないよ」

美鈴「あのボスさんね、いっぱいダイナマイト持ってたから」

身体中にダイナマイト持ってるなんて、まるで獄寺のよ「ネタバレ自重!!」

美鈴「いい加減にしねぇと三枚に卸すぞぉ!」

ベル「刺身にしてやんぞ!」

なぜにスクアーロ!?

美鈴「じゃ、針千本のサボテンに…」

ベル「それオレの台詞」

マーモン「二人とも、ナレーションに当たってる暇があるならさっさと帰るよ」

二人「はーい」



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