幼少編(イタリア)



36


ベル「姫、似合ってる」

美鈴「ありがと」

ガチャッ

マーモン「終わったかい? それじゃあ行くよ」

二人「はーい」

タタタッ

美鈴「ねえマーモン、そのシリアスファミリーってどこ?」

マーモン「シリアスじゃなくてシルアスだよ。確かここから北に2q、東に400qだよ」

美鈴「遠いけどLet's go!だにゃー」

ベル「ししっテンション高いな」

美鈴「にゃははー。あ、ベル兄はどうしてここにいるの? 私みたいに家がないの?」

ベル「んー、何割か同じかも。オレ、家族とか使用人とかみーんな殺っちゃったんだよね」

マーモン「兄のことは『ゴキブリと間違えた』だっけ?」

ベル「ししっ」

美鈴「にゃはは、ベル兄すっごーい。あ、着いた。ここ?」

マーモン「ああ」

ベル「人数は?」

マーモン「今やるよ。スゥ…粘写…ズピーッ」

美鈴「ふにゅ……」

マーモン「ム…見張りが5任で中が25人」

美鈴「ふぇ? それ、ガッコーの一クラス分もいないよ?」

ベル「ここは弱小ファミリーだからなっ」

美鈴「ふーん。じゃこれ使お」

シャキッ

どこからともなく現れた二本の短刀。

ベル「どこから出したの?」

美鈴「さあ? ね、行こっ!」

マーモン「まあこれは美鈴の力測定でもあるしね。僕らも行くよ」

美鈴を先頭に、ベルとマーモンも走り出す。

美鈴「It's show time♪」



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