幼少編(イタリア)
7
目の前には見知らぬ人、見知らぬ風景。
そして、その人たちに向いている見知らぬ銃。
「あ…私……一体何を」
ガシャッ
力が抜けて手から銃が滑り落ちる。
同時に床に座り込んだ。
目の前にいた人達が駆け寄ってくる。
一人は金髪にティアラをつけた私と同じくらいの歳の男の子、一人は銀髪のお兄さん、一人はサングラスをかけた男の人で、一人はフードを被った赤ちゃんで…。
「……くふっ」
堪えれないです。
「………………ふあっ」
けどすぐに視線が怖くなった。
お兄さん「ゔお゙おぉい!! 何者だガキィ!」
突然叫ばれた。
「はうっっ!! ……耳が、いたい」
男の子「スクアーロ、声おっきいよ」
男の人「そうよぅ、このコ大声にビックリしてるわよ。ねぇ、マモちゃん?」
赤ちゃん「確かに、今ボソッと文句聞こえたしね。……ルッスーリア近すぎ」
どうやらスクアーロと呼ばれたお兄さんは、普段から声が大きいらしい。
それと、何でか男の人の顔がドアップ。
て言うかこの人オカマ?
「あ…あの…」
ルッスーリア「うん?」
男の子「ん?」
マモちゃん「ム?」
スクアーロ「…」
「((ビクッ)やっぱり怖い)あの…
お風呂、入りたい……」
全員「………」
しまった。
精一杯の言葉が空気を微妙にしちゃった。
スクアーロ「ゔお゙おぉい! ガキ、ケガしてるんじゃねぇのかぁ?」
「ふぇっ…あの…ケガとかは全く……」
マモちゃん「ふーん。じゃあ何でそんなに血塗れなんだい?」
「血……?」
言われてみれば、私の服は血にまみれ、髪にも血がこびりついて乾いていた。
「えっと……返り血?」
全員「!!!!」
スクアーロ「そおかぁ。ルッスーリア、このガキを風呂に連れて行けぇ」
ルッスーリア「はぁーい」
「すみません」
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