SSシリーズ
2020/10/08 21:53

※本当はshortとしてあげたかったのですが、名前変換もなく、前に書いたネタとちょっとかぶってるのでここで供養。


今日は始業式の日だった。自分で言うのもあれだけど、私は真面目なので今まで遅刻や欠席をしたことがない。だが、今日に限って私は大寝坊してしまった。昨日夜遅くまでデッキの調整をしていたからに違いない。朝ごはんも食べず、私は全力疾走していた。間に合うかな。間に合わなかったら嫌だなぁ。だって始業式って全生徒が集まるから遅刻なんてしたらめっちゃくちゃ注目されてしまう。私は目立つのが苦手だからなんとしてもそれは避けたい。いっそサボる?いや、でも無遅刻無欠席の記録が…。考えごとをしていたちゃんと前を見ておらず思いっきり人にぶつかってしまった。その衝撃で私のカードが床に散らばってしまった。あーもうこんな時に…

「ごめんなさい!!急いでいて!」
「俺もちゃんと見てなくてごめん。拾うの手伝うよ。」
「助かります!!」

私からぶつかったのになんていい人なんだ…!!その人からカードを受け取り、私はまた走り出した。

始業式にはなんとか間に合うことができて、ホッとした。ふと自分のカードを見てみると一枚足りないことに気付いた。さっき落とした時だろう。しょうがない探しに行くか。
始業式も無事に終了し、私はカードを探しに来ていた。確かここだったと思うんだけど…
どこを探してもカードが見つからない。部屋に置いてきたのかも?そう考えているとそこの君と声をかけられた。

「これ君のカードだろ?」
「ありがとう!ってあなた留学生のヨハンじゃない?なんでこのカード持ってるの?」
「さっき俺とぶつかっただろ?」
「ヨハンだったの?!あの時はごめんなさい。全然前を見てなくて」
「気にすんなって」
「カード見つけてくれてたのね。ありがとう。」
「いや、あのさ…」
「君とまた会いたくて、わざとさっき渡さなかったって言ったら怒るか?」
「え?」

私はヨハンの顔をみる。ヨハンの顔が少し赤面しているように見えるのだった。



prev | next





comment


prev | next





comment form

Name

E-mail

URL

Massage

PASS



Master only?






×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -