吹雪「女の子の夢を叶えてあげるよ!!」A
2020/09/27 14:41
※こないだのSSの続き
三沢「前回のあらすじ。新パックに釣られて演劇に出ることになったらしい。ちなみに俺も出演するぞ。って俺の出番はここで終わりなのか…。」
吹雪「台本は覚えられたかな?」
『エドは王子衣装めっちゃ似合っててなんかムカつく。斎王とヘルカイザーはなんか化粧のせいか美人になってるしムカつく。』
吹雪「文句ばっかり言わない!そろそろリハーサル始めるよ!」
エド「ちょっと待て。」
吹雪「なんだい?」
エド「僕は時間がない。だから僕の出るシーンだけやるぞ。」
『そんなに忙しいなら最初から引き受けなきゃいいのに』
エド「何か言ったか?」
『いや、別に。』
吹雪「しょうがないなぁ。じゃあ舞踏会のシーンから行くよ!」
『エドに合わせるんだ…。』
エド「ほら行くぞ。」
『あ、ちょっと手を掴まないでよ。』
エド「舞踏会の踊りのシーンからだからな。」
『先に言っとくね。足踏んだらごめん。』
エド「……。」
『ダンス苦手なのよ…』
エド「僕がリードするから安心しろ。」
吹雪「お!いいね、いいね、二人ともすごくいいよ!」
『うるさい監督だなぁ。』
吹雪「12時の鐘が鳴ってお姫様が戻るところをやるよ!」
『はーい』
エド「姫!待ってくれ!せめて名前だけでも!」
『ごめんなさい。もう行かないと…。あれ?」
ヨハン「やぁ、ここってコスプレデュエルの会場?」
『ヨハン…もしかして迷子になってここに来たの?』
ヨハン「どうやらそうみたいだな。ところでここでなにやってるんだ?」
『それは…その…』
エド「みてわかるだろう。演劇の練習だ。」
ヨハン「なるほど。エドが王子で君がお姫様ってところか。なんでエドが王子なんだ?」
エド「彼女にふさわしいのは僕だからだ。」
ヨハン「納得できないな。」
エド「ならやるか?以前は結局勝負がつかなかったからな。」
ヨハン「あぁ。今度は容赦なく行くぜ。」
『あ、あのー二人とも?』
エド、ヨハン「「デュエル!!」」
『か、監督ー!!!!』
吹雪「これはこれで面白そうだね!よしちょっと台本を書き換えてくるよ!」
『えぇぇぇぇ!!』
『後日談ですが、結局どう脚本を書き換えても二人が納得しなかったため、演劇は没となりましたさ。』
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