2012/04/10



※「I love you」を佐久間風に翻訳すると「あなたと共に生きたい」になります。診断メーカーより。








「鬼道さん、鬼道さん、鬼道さん」

何度も何度も彼の名前を呼んだ。これ以上ないくらい、一生分の想いを込めて。永遠なんてないから、この気持ちが永遠になるように、この時間が永遠になるように、何度も繰り返した。

「さくま……泣くな」

そう言って頬を撫でる掌は優しくて、涙が止まらなかった。
繋がった部分が熱くて、今にも溶けてしまいそうだ。

「俺、嬉しいんです……やっと、やっと鬼道さんとひとつになれた」
「……泣くほどの、ことでもないだろう」

本来ならば受け入れるべきではない場所を差し出して、俺を受け入れてくれた。きっと身体も辛いだろうに、彼は俺の目を見つめながら呆れ顔で笑ってくれた。そしてまた、涙が溢れた。
本当に、溶けてしまえばいいと思う。
ひとつになって、永遠に共に生きたい。死ぬまで、ずっと。死んでからも、ずっと、一緒にいたい。でも、それはただの幻想で、叶うことはない。
だから俺は数え切れないくらい、彼の名を呼び、好きだと伝えるのだ。

「愛しています、鬼道さん」

この想いだけは、きっと永遠だと信じながら。








うちの佐久間は泣いてばっかりだなぁ^^



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