苦しい苦しい苦しい。

無邪気すぎるから、傷つけたくないから

言えない、気づいてくれない

俺だってここまでされたら例え同性の先輩でも気づく。

なのに…気づいてくれない。

でも俺は諦めたくないんだ。

だから今日も振り向いて欲しいから。

俺を呼んで欲しいから。

つい、

「虎丸」

呼んでしまう。

思った通り虎丸は俺の方を向きにこっと笑って、

「豪炎寺さん!」

俺を呼ぶ。

気づいて欲しい、でも気づかれちゃいけない。

「今日も元気がいいな」

「はい!豪炎寺さんに負けたくないですもん」

「そうか、俺も頑張らないとな」

「あー 俺をナメてません?」

「まさか 俺はお前と同じでいたいんだ」

「え 豪炎寺さんは俺より上ですよ 今は」

「一緒にいたいんだ」

「はい!俺もずっと豪炎寺さんとサッカーしたいです!!」

ほら、また

「お前が可愛いくて仕方ないんだ」

「豪炎寺さんはかっこいいですよ」

また、ほら

「好きだ 虎丸」

「俺も大好きですよ 豪炎寺さん!」

にこにこ笑うお前は絶対違う意味でその言葉をとらえている。そうだ絶対、

「虎丸……」

だから、だから

「愛してる」

言ってしまえば…いいんだ

「愛してる」

「……俺、愛されてる!!」

ああ、また

周りが「お幸せに」なんか言って笑ってる。みんなそうやって……






















た、談でごまかし
(俺はお前を抱きしめたいのに、お前はそれを受け止めてくれない。好きなのに…)










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今までいろんな豪虎をみてきたんですが
豪→虎ってあんまりみないんで
自分で……

こういう豪炎寺もたまにはいいですね




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