「不動 星を見に行かないか」

「は?」

もう寝ようかなと部屋の明かりを消そうとしたらタイミング悪く鬼道が入ってきた。

「俺 今から寝てぇんだけど」

「そうか 行ってくれるか ありがとう」

「きけよ」

俺の意志は無視ですか。

というか何で星?

「行くぞ」

腕を掴まれて引っ張られる。

「ちょ お お前なぁ」

「嫌か?」

鬼道は残念そうに苦笑する。

「い 嫌じゃねぇけど…俺は

「お前と星をみたい 隣に居てくれるだけでいいんだ」

手をぎゅっと握られる。

俺…今真っ赤だろうな、

「す 少し、だ、だけだからな…」

「ああ ありがとう」

額にキスされる。

こいつここが廊下ってこと知ってんのか。






「綺麗だな…」

「……ああ」

グランドのど真ん中で二人で寝っ転がる。

しかし、すげぇ

日本で見える星の何百倍もの数がみえる。

(島だから、か)

「いいな……なんか」

「なんだよ いきなり」

鬼道が俺の手を握ってきた。

「落ち着くだろう?」

くすっと笑ってくる。

「………あそ」

まぁ仕方ないから離さないでやるけど。

「お前と星をみる日が来るとはな」

「それはこっちのセリフ」

「あの頃はお前に影山の面影を感じて……憎くて辛くて………仕方なかった」

鬼道はゆっくり話し始めた。

「だが、今は」

手を握っている力が強くなった。

驚いて横をみると鬼道の顔が目の前にあった。

「不動、キス していいか」

「………別に、好きにしろよ」

言い終えたと同時に口を塞がれた。

鬼道のキスは嫌いじゃない気がした。

「好きだ」

ああ……星とお前しかない世界、

なんて綺麗なんだろう。

「………知ってる」




















お前祭り
(ほら、綺麗な星がこんなに沢山)










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たまには逆もいいですね
鬼道攻めも……可愛いなぁ


request thank you!

またよろしくお願いします



Thanks title! ひよこ屋




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