の続き










「はい ヒロト、こーれ」

まだかまだかと待っていた交換日記がやっと回ってきたみたいだ。

「遅かったね 書くこと悩んだりした?」

「ば バカ!!違うよ!!ぁ、いや……違くないかな……う うーん…」

「ふふ 楽しみだな」

「き 期待しないでよ」

「はいはい」

俺はついつい嬉しくて笑顔がこぼれる。

「ほ 本当に期待しないでよ!!」

「わかってるよ」

緑川はバッと振り向いて走って行ってしまった。

(さてと……)

ノートを抱きしめる。

「はやくみたいな」






「……ふふ」

緑川の日記を部屋でみていると勝手に笑いがこみ上げてくる。

(あ……)

漢字が間違ってる。

緊張でもしたのだろうか。

「緑川……」

「ヒロト ちょっといいか?」

「え、あ」

振り向くと円堂君が立っていた。

「あのさ、明日 紅白戦やるだろ……って何読んでんだ?」

「え、ああ……これは」

「…ん?あ これ交換日記だろ!!」

「え 何でわかるんだい?」

円堂君はにっこり笑うと続けた。

「なんか緑川が何書いていいか悩んでたからさ」

え、それって

「円堂君が考えてあげたの?」

「いや 俺は悩んでいるの見ただけだ 実際教えてたのは立向居」

「な 立向居君?」

「うん」

つまりこの日記は緑川と立向居君が考えたものらしい。

(ふーん……)

緑川と立向居君が楽しそうに内容を考える姿が頭を過ぎる。

(ああ…)

胸がもやもやする。






















なんでだろう、しい
(どうしてかわかってるはずなのに)










***********

な なんだこれは…
もはや自分が何をどうしたいのか
さっぱりです……

とりあえず続くと思います




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