「飛鷹センパーイ」

久しぶりに日本に帰って来て迎えてくれたのは唐須だった。

「か 唐須…どうしたんだ」

「どうしたじゃないでしょ 迎えに来てあげたんですよ」

そういうと唐須はにこにこしながら俺の手を握る。

「さ はやく行きましょう! あいつらも待ってます」

あいつら……鈴目達かと納得するととりあえず唐須に従うことにする。

「そういえば 優勝おめでとうございます 飛鷹センパイ」

「ああ」

「かっこよかったっスよ」

「見てくれたのか」

唐須はにまっと笑うと頷いた。

あれ唐須ってこんな風に笑うんだ。

「すごかったデス」

「……そうか」

「ハイ」

「……」

それからずっと唐須も俺も黙っていた。

まさか唐須が俺を迎えにくるなんて思ってなかったし、何より随分明るくなっている。

俺は表情こそ顔に出さないが内心驚いていたりするのだ。

「あの、すいませんでした」

「……?何のことだ」

「決勝の時 あんなことして」

俺はFFIの予選の決勝の時を思い出す。

「……もう済んだことだ」

「でも 飛鷹センパ

「気にするな 唐須」

俺は唐須の頭に手をぽんぽんと置いた。

「……ありがと、ございマス…」

「ああ」

唐須は頬を赤らめる。

「やっぱり飛鷹センパイには適わないですね……」

唐須は俺に抱きついてきた。

「な え あ ち ちょ、と な 何だ唐須!」

「センパイ驚きすぎっしょ……そんなに意外でした?」

「あ あたり前だろ…!!」

「だってセンパイが好きなんだからしょうがないですよ」

「…………え?」

唐須はくすくす笑うと抱きしめを強くする。

俺は驚きのあまり硬直する。

「好きです センパイ」

「かから

「大好き」

「俺は……」

俺はそれ以上言えずに黙ってしまう。

「………あ はやく行きましょう飛鷹センパイ」

「か 唐須 ま

唐須がばっと離れる。

「……」

「さぁ センパイはやく行きましょうよ」

「ああ…」

胸を押さえる。

おかしいおかしい……。

俺は…






















そんなお前らない
(お前は…本当にお前なのか、)










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飛唐に……なってますか?
唐須難しいですね………あわわ

request thank you!!

また宜しくお願いします




Thanks! 確かに恋だった

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