「よし これでどうだ」

ボールペンをノートに走らせ横にいる不動に見せる。

「違うな」

「何が違うんだ?」

俺のベットでくつろぎ寝転がる不動は時々俺にちょっかいをだしながら欠伸をする。

「それだとここのスペースがあいつらの性格だとあいちまうだろ?だからここに風丸をいれんだよ」

と不動がすいすい指を動かす。

(確かに筋は通る)

さすが不動だと感心する。いくらなんでもチームメイトをよく見過ぎている。

(ん?なんだこの違和感)

胸を押さえる。

「……?」

「で FWは染岡と豪炎寺と宇都宮の3トップで……っておい鬼道」

呼ばれて胸から手を離す。

「なんでもない 続けてくれ」

「だから この3トップでいいだろ?」

「ああ…」

「……おい」

いきなり肩を掴まれて顔をずいっと近づけてくる。俺は反射的に顔が真っ赤になった。

「な なんだ……不動」

「いんや なんでもねぇよ」

持っていたボールペンが床に落ちた。不動は俺を押し倒す。

「な なんだ…」

「ん?別に」

そういいながら俺のゴーグルをゆっくり外す。

「俺はお前しかみてねぇ」

その言葉に顔が真っ赤になるのがわかった。

(な……なんで)

本当によく見ている。本当に……

「だから変に嫉妬すんな」

「し 嫉妬なんかしていない」

「してた 絶対」

そう言うと不動は俺にキスをしてくる。

「ほら 会議の続きすんぞ 座れ」

「押し倒しておいて座れというのか」

「悪いかよ」

俺はくすっと笑う。

「いいや 悪くない」






君と一緒に、秘密会議
(鬼道はここな)
(お前は?)
(俺はベンチスタートだろう…が はっ)
(自分でベンチと決めるところをみるとお前のポジションはベンチなんだな)
(し しまった……ちくしょう)





*****

自分がベンチスタートだということを無意識に自覚する不動たん可愛い……




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