「よいしょ」とテーブルに近くのスーパーで買った材料を置く。 「準備完了っと」 材料も揃ったしマネージャーにキッチンも借りた。まさしく準備OKだ。 「できたか」 「はい 豪炎寺さん」 「よし 見てろ 虎丸 俺の手料理を食べさせてやるからな」 「はい! 楽しみにしてます!!」 と俺は椅子に座り豪炎寺さんを眺める。 (楽しみだなぁ) うっとりと豪炎寺さんを眺め微笑む。 豪炎寺さんはちょうどフライパンを探しているところだ。 こうなったのも一時間前に遡る。 ……一時間前 「豪炎寺さんって妹さんに何か作ってあげたりするんですか?」 豪炎寺さんは少し目をぱちくりさせると「いきなり どうした?」と言ってきた。 「いえ なんとなく思っただけです」 「……ホットケーキとかたこ焼きとかお好み焼きとか」 「全部 小麦粉……」 「何か?」 「い いえ!!い いいなぁ 豪炎寺さんのホットケーキとか食べてみたいなぁ…」 すると豪炎寺さんは予想外に頬を赤らめる。 「食べたいか?」 「え ぜ ぜひ!!」 豪炎寺さんは「ホットケーキでいいか?」と笑う。僕は頷くと「材料を揃えといてくれ」と部屋をでていった。 それから材料をスーパーまで買いにいったりマネージャーからキッチンを借りたりと色々して今に至るわけだが…… 「できたぞ 虎丸」 コトッと目の前にほかほかのホットケーキが乗っかった皿を置かれる。ホットケーキにはバターとメープルシロップがかかっていた。 (い 意外に……) 「食べてみろ」 「は はい いただきます」 ホットケーキを口に頬張る。 「お 美味しい!!美味しいです豪炎寺さん!!」 「そうか 良かった」 そういうと俺の口元についたメープルシロップを顔を近づけ舐めてきた。 「な……」 「美味しいな」 君と一緒に、ホットケーキ (な なにするんですか…!!) (別にいいだろ) (よくありません!!) ***** ホットケーキ……美味しいですよね |