※大学生設定注意










「リュウジそれ どうしたの?」

家に帰ってきたと思ったらリュウジは花束を持って帰ってきた。

同棲生活をはじめて間もないにせよ、少し驚いてしまう。

「これ 取っちゃったんだよ……」

「ん?」

「たまたま通りかかった結婚式で……」

俺は目を見開く。リュウジはなぜか顔が真っ赤だった。

「…な なんでこんなタイミングで……」

「俺達の結婚を神様が祝福してくれてるのさ きっと、ね」

リュウジは花束を机におき座った。そしてため息を漏らす。俺は首を傾げてリュウジの隣に座った。

「なにか不安?」

リュウジの手を握る。彼はなにも言わずに目をそらした。

「リュウジ……?」

「俺は幸せになっていいのかな」

「……」

身体が震えている。俺はそんなリュウジの肩を抱きしめる。

俺は…俺達は幸せになっていいのか。そんなのいいに決まってる。なぜ、

「なんでそうおもうの?」

「だって、さ…俺」

「またあれ?」

「……」

彼はまだ親に捨てられたこと、エイリア学園でのことを人一倍気にしている。

エイリア学園はわかる。だが捨てられたことで幸せが奪われるのはおかしい。

捨てられてしまったからこそ、俺達は幸せにならなくてはならない。

不幸ではいけない。

「いったよね 俺」

リュウジは頷く。

「結婚しようって…君と ずっと一緒にいたいからって」

「言った…」

「それで リュウジをいっぱい幸せにしてあげるって」

だから俺が君と幸せになる。

ずっと大好きだった君と。

「指輪を指にはめてさ 円堂君や風丸君に自慢しにいこうって」

「…そ それは知らないよ」

「自慢しよう 胸張ろうよ 俺達は幸せだって、ね」

「ヒロト……」

リュウジが涙をボロボロ流す。俺はそんな彼の目尻にキスをする。

「愛してるよリュウジ ねぇ、誓ってくれる?」

俺は花束から綺麗な名前の知らない花をちぎるとリュウジの髪に添える。

幸せの花を、君へ。

「基山ヒロトは緑川リュウジをずっと愛し続けることを誓います」

リュウジの手を握る。お互いそれはあったかくて熱くて。

「俺も……誓うよ ヒロト」

頬が赤らむ。

「幸せでしょ?」

微笑むとリュウジも笑う。

「うん、幸せ……!!」






















それでもを、
(どんな君でも俺なら必ず幸せにできる)










**********

企画 Let's marry!様 に
提出させていただきました
本当にギリギリですいません……

基緑で結婚…夢のような企画でした
設定的には二人は大学生でプロポーズ済
結婚を間近に控えた同棲してる恋人

リュウジが不安がっているのを
ヒロトが愛でカバーするみたいな…

おいしいですね もぐもぐ

果たしてお題にそってるような…
ないような曖昧な文章ですが
楽しんでいただければ幸いです

素敵な企画ありがとうございました




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