「緑川はさ……将来 なにになりたい?」 隣で地面に横たわっている緑川は目をぱちくりさせる。 「いきなりどうしたの?」 「いや ちょっと思っただけさ」 するとうーんとうなり声をあげて俺のユニフォームを引っ張った。 「風丸はなにになりたい?」 「え……俺か?」 俺はそのユニフォームを引っ張る手を握りしめる。 「俺は陸上選手かサッカー選手……かな」 「陸上選手?」 「ああ 俺サッカー部入る前は陸上部だったんだ」 「だから足が速いんだ……」 尊敬の目で俺を見てくる緑川の額にキスをしてやる。頬がほんのり赤くなった。 「……俺はね」 とお返しに額にキスしてきた緑川を俺は抱きしめる。くすぐったそうに笑う緑川は俺と同じぐらい強く抱きしめ返してくれた。 「そんな風丸の隣!」 「え…」 予想外の回答に少し慌てる。緑川はそんな俺を見てにこにこ笑う。 「それって……え?」 「え ダメ?」 「だ 駄目なわけあるか!ただなんか……予想外で…」 緑川は俺の胸に耳を当てる。 「風丸が生きている限り俺は風丸とずっと一緒にいたい」 「あぁ…俺もだ」 「ずっと、ずっと……」 「緑川」 顔を上げる緑川にちゅっとキスをしてやる。すると顔が真っ赤になっていきなり俺の胸をぽかぽか叩いた。 「ず ずるい!今のはフライングだ!陸上だったら失格だよ!!」 「恋のフライングはいいのさ」 「くぅ…俺を甘くみてると こうだ!」 「っ!!」 と緑川は俺を押し倒して思い切りキスをしてきた。歯があたる。 「ど……どう?」 「……参った参った…だからどいてくれ」 「いやだ」 「はぁ…なら こうだ!」 と俺は即座に起き上がり緑川を押し倒す。 「あ…れ……?」 「力の差 だな」 「ちょ ちょっと……なにさそれ!!」 緑川がじたばた暴れはじめたが気にしない。 「さぁ 覚悟はいいか?」 それはお前が可愛いから (ここ外……) (気にするな 俺は気にしない) (や やめ…ぁぅ) ********** hit企画の風緑です なんか最初となんの関係があるのか さっぱりわからない下りですいません でも二人がイチャイチャしてれば 私はそれで良い← |