※豪虎要素有










「吹雪ってキスしたことあるのかな」

横には俺と同じくぼーっと突っ立っている豪炎寺が少し頬を赤らめて「さぁな」と答える。

「キス……したい」

つい本音が漏れはじめる。豪炎寺は特に驚いた様子はない。ただ「そうか」と呟いただけだ。

「豪炎寺はいないか?そういう奴」

「いたらどうする?」

真顔でいわれる。

「いるのか?」

「いる」

と頬を赤らめる豪炎寺。

(なんか……)

幸せそうだなと思う。

胸の中によくわからない感情が込み上げてくる。

羨ましい。

「キス したのか?」

「まぁな」

「……いいな お前は」

俺だって今すぐ抱きしめてキスしたい。

(吹雪……)






「抱きしめて欲しいな 今僕」

「な なんですか……いきなり」

隣にいる虎丸君は簡単にストレッチしている。僕は空を見上げてつい呟いてしまった。

「あ あはは……気にしないで」

「……好きな人がいるんですか?」

あまりに唐突な質問に目を見開く。

僕は後ろで手を握る。ああ きっと今真っ赤だな僕。

「まぁね」

「あ わかった!!染岡さんでしょ」

にこにこと無邪気に笑う虎丸君は「あってますか?!」と言ってきた。

「違うよ」

「あ あれ……?じゃあ ヒロトさん?」

どうしてヒロト君なのかちょっと疑問に思ったけど僕は首を横に振る。

「うーん…風丸さん?」

僕はその名前に胸が高鳴る。顔が真っ赤になる。

「あ 風丸さんですね」

「あ あたり……かな」

「そっか 風丸さん ああ なるほど」

虎丸君は納得したのかまたにこにこする。

「で 今どのへんなんですか?」

「え?」

「キスとか……」

「ぼ 僕達 つ 付き合って……ないよ」

「え 付き合ってないんですか!?」

「う うん……」

ストレッチを終えた虎丸君は少し遠目でどこかを見て僕に抱きつく。

「ぇあ と 虎丸く……?」

「大丈夫です もうすぐ来ますよ」

「え……?」

するとすぐに豪炎寺君と風丸君がやってきた。

「あ 豪炎寺さん」

「虎丸……お前」

「はい?なんですか?」

にこにこする虎丸君の頭を撫でる豪炎寺君。

「よくやった」

「はい!!」

なにが“よくやった”なのか全くわからない。

なんだか二人の世界のようなので僕は風丸の方を向く。目がばちりとあってしまう。

僕はよそを向く。

「ふ 吹雪……」

「何?」

風丸君は頬を赤らめて僕の肩を掴む。

「え…?」

「す 好きだ」

目を見開く。いきなりすぎる告白に頭が回らない。なんの返事も出来ずに僕が呆然と立ち尽くしていると唇に暖かいものが触れた。

「!!」

「風丸 段階が早いな」

「大丈夫ですよ!!ね?吹雪さん」

僕は顔が真っ赤になる。

「か か 風丸く……ん」

「な なんだ?」

「みんながみてるのに…大胆だね?」

「……!!」























大胆
(ご ごめん…)
(全然大丈夫…だよ)










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ずっと風吹書いてなかったので
風吹を久しぶりにっ
とは言っても風→←吹ですけど
風吹+豪虎 おいしい




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