「おい」

「ん?」

呼ばれた気がして振り向くと晴矢がムスッとして立っていた。

「どうしたの?」

「どうしたもこうしたもねぇ!!お前 またあの雷門の奴んとこ行ってただろ!!」

「ああ 円堂君?」

「円堂君?じゃねぇよ!!あんだけ行くなっていっただろうが!!」

「え でも」

「でもじゃねぇよ!!」

何をそんなに怒るのかちょっと不思議だ。確かに約束はしたけど雷門の偵察には行かなければ自分達の為にはならない。

父さんの為にはしょうがない。

「なんでそんなに怒ってるの?」

「約束破ったことだ」

「ふぅん」

それだけでこんなに晴矢が怒るのは珍しい。

「約束を破ったことは謝るよ でもそんなに怒らなくたっていいじゃない」

「ま……まぁ そうだけど」

「……」

「んだよ」

「もしかして 円堂君に嫉妬してるの?」

「はぁあああ?!」

晴矢はそう言った後 頬を赤らめてうずくまった。

「……はーるや」

「…は 話しかけんな」

おそらく図星だ。

俺はくすくす笑ってやると晴矢を包み込むようにして抱きつく。

「……は 離れろ」

「嫌だ 絶対離れない」

「ちくしょう……あんたはずるい」

そういうと晴矢はまたあったかくなった気がした。

(あったかい……)

「晴矢…俺は晴矢だけが好きだよ だから安心して」

「円堂……は?」

「円堂君は晴矢の好きとは違う」

するとむくっと晴矢は起き上がった。

「本当か?」

「当たり前だよ」

安心したように今度は俺が抱きつかれる。

「あんたは俺のもんだ」

耳元で囁かれた。くすぐったい。

「……はるや」

ゆっくりと晴矢がキスをしてくる。

(甘い……)

晴矢のキスは甘くてずっとしていたい気分になる。

「ふぁ……あ」

息が乱れた。服に手を入れられる。

「あ……だ だめ」

「駄目って 口ん中ドロドロしてんぜ?」

「う……」

君がドロドロにしたんでしょ……と言いたかったが遅かった。

耳にキスされる。

「あんたが悪いんだ」

「は……はるや」

「……覚悟しろ」

俺は押し倒される。晴矢の赤くなった顔が目の前に広がる。

(いつもと変わらないな……顔 真っ赤)

くすっと笑うと晴矢はまたムスッとした。

「……なんだよ」

そんな顔にまたくすくす笑ってやると君はまたさらにムスッとする。

「なんでもないよ…」






















もと変わらないが好
(その顔を見るといつもドキドキする)










**********

バングラ…あえてここでストップ的な(笑)設定的には雷門とダイヤモンドダストが戦った後 カオス結成前 みたいな……
2人は可愛いのでおいしいです
もぐもぐ




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -