なぜか今日 不動に呼び出された。

「……遅いな」

約束は消灯後に不動の部屋。

不動はさっきまではいた。

だが

『ちょっと待ってろ』

と部屋をでて行ってからもう30分も待っている。

(……なにがしたいんだ あいつは)

俺は立っているのも疲れたので不動のベットに座る。ギシッと音がしたがすぐにまたしーんとなった。

「……不動」

呟く。いない奴の名前を呟く。

(なんか……切ない)

ふいにバランスを崩してそのままベットに倒れ込む。

(不動の……においがする)

頬が赤く染まるのを感じる。

いつもあいつはここで寝ているのだ。

(ぁ……)

なんだか心臓がうるさい。顔がだんだん熱くなってきた。

頭がクラクラする。

「ふ……どぉ」

「んだよ」

後ろから声がして驚いて振り向く。

「な いいつから!!」

「は?今だよ 今きたばっかだ」

と手に持っていた二個のマグカップを自分の机に置く。

「そ そうか……」

今なら死ねる。あんなところをこいつに見られるなんて。

「……コーヒーとココア どっち飲むよ?お前」

「……不動が先に選べ」

「じゃあ 俺 コーヒー飲むぜ?」

とココアを俺に渡してくる。俺はベットから立とうとしたが不動が「別に 座ってればいいじゃねぇか」と言ったのでまた座る。

「で、俺に用は?」

「あ?ああ そうだった」

と「ふぁあ」と眠そうに欠伸をする。

「今度 佐久間が此処に戻ってくるらしい」

「は?」

「佐久間だ 佐久間 世界に行けるんだとよ…あのくそ監督から召集がかかったらしい」

「ほ 本当か?!」

「ああ」

不動はまた欠伸をする。こいつは俺にそれを知らせるために……

「んだっけ あいつ…吹雪…の代わりか?」

「ああ 足のせいで離脱だと言ってたからな……まさか吹雪の代わりが佐久間だとはな」

「ち またうるせぇのがくるぜ」

と不動は三回目の欠伸をする。

「ま 用はそんだけだ」

「お前はそれをなぜ知ってるんだ」

「源田情報だ 佐久間はお前を驚かしたいみたいだったからなぁ……先に知らせてやったんだ」

相変わらずな嫌がらせか……とため息をつく。

「お前は変わらないな」

「ほめ言葉として受け取っておくぜ」

俺はくすくす笑う。

「ち 何 笑ってんだよ」

「いや…お前も意外とやることがお子様だな」

「……ち 黙ってろ」

不動はコーヒーをごくごくと飲みほす。

「それ飲んだら帰れよ」

「ああ わざわざすまない」

「別に……」

するとさっき不動がいなかったぐらいに部屋は静かになる。

(こいつは 何がしたいんだ)

ふと思う。

「うげ……コーヒーにが」

と不動は舌を出した。

「……飲むか?」

「……」

不動は俺に近づく。

「な なんだ」

「鬼道 口にココア ついてるぜ」

不動の顔がゆっくり近づく。

俺は自然に目を閉じた。

ゆっくり舌を入れてきた不動を俺は普通に受け入れる。

ゆっくり離れると不動はくすっと笑った。

「ごちそーさん」

「もういいのか」

俺は不動ともっとキスがしたい。

「なんだよ まだしていいのか」

「……まぁな」

不動は俺からマグカップを奪うと机においた。

「鬼道」

ゆっくりベットに押し倒される。

「不動…」

ゴーグルをゆっくり外されてあったかいキスをする。

何度も。

何度も。

「は……ぁ ふ 不動」

「気持ちいのかよ 淫乱だな」

くすっと笑う不動がまたキスをしてくる。

(今なら……死んでもいい)






















それ違う意味
(………今なら死んでも悔いはない)










**********
今日は8/14 不鬼の日(笑)

というわけなので不鬼をかいてみたり

この話は……
韓国戦が終わってまだ佐久間達が来る前の夜的な……
自分的に不動ちゃんは
源田君とメールしていてほしいです

そんな佐久間ちゃんの企みを知った不動ちゃんが鬼道に喋っちゃう的な感じです


ちなみにまだこの時点でリュウジの離脱は知らないって感じにしてみました

もちろん染岡さんが来るのも知りません
そんな感じですかね……




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