の続き 基緑要素有










夜になった。窓から外を眺めると星がキラキラ輝いている。

(消灯まで後3分……)

ちらっと机の上に置いてある時計を見る。

(豪炎寺…さん)

まだドキドキしている。

まさかと思うがなにかされるのか……

(まさか……何されるんだよ)

少し考える。

(……思いつかない)

ため息をつく。すると外からかすかに声が聞こえてきた。

「緑川 後もう少しだよ」

「あぁ…もう少しで」

薄暗いグランドに緑川さんとヒロトさんが特訓をしているみたいだ。

(……そういえば)

昼間のヒロトさんを思い出す。

きっとヒロトさんは緑川さんが好きなんだと思う。仲間とかそういうのじゃなくて。……緑川さんはどうなんだろう。

でも緑川さんだってきっと……。

(でもなんか…もどかしい)

両想いなのにお互いに一歩ひいてる。
そんな二人がもどかしい。

「……ぁ」

そう思っていたらもう消灯の時間を過ぎた。まだ二人はグランドで特訓している。

「頑張ってくださいね」

こちらに気づかない二人にそっと呟く。

そして豪炎寺さんのもとに急いだ。






(消灯の時間か……)

グランドを見つめながらそっと思う。
外ではヒロトと緑川が特訓している。

(仲良いな あいつら)

まぁ エイリア学園で一緒だったのだから当たり前だ。

その前の孤児院でも一緒だったのだろう。

(だから互いに求め合うのか)

寂しいから求め合うのか。そんな風に感じる。

いや……少し違う。
お互いに信じ合っている。

もしかしたらそれ以上……。

「そろそろか…」

時計を見るとそろそろ虎丸が来そうな感じだ。

外を見る。

「無理するなよ」

そう呟くと同時にノックの音が聞こえた。





「ご 豪炎寺…さん きました」

「あぁ 入ってこい」

俺はドアを開ける。

「座れ」

「は はい」

豪炎寺さんはベットをとんとんと叩いた。

俺はそこに座る。

もしかしたらこのドキドキが豪炎寺さんに届いてるんじゃないかと思うほど自分はドキドキしていた。

(……ぅう)

その恥ずかしさで顔が少し赤くなる。

「虎丸」

ふいに呼ばれて豪炎寺さんの方を向く。

「は……はぃ」

「ふ 顔赤いぞ」

その言葉にまた顔が赤くなってしまった。

(豪炎寺…さんのいじわる)

心で呟く。豪炎寺はふいに言ってきた。

「話しがあるっていったよな」

「は…はい なんの話ですか」

「嘘だ あれ」

「う……ぅそ?」

豪炎寺さんは俺の頬に触る。

「虎丸に触れたかった」

顔を近づけられて目を瞑る。でも豪炎寺さんは耳元で囁いた。

「お前が好きだ」

「……ぁふ」

くすぐったい。恥ずかしい。
頭がくらくらする。

「虎丸」

「ご……えんじさ」

きっと今 自分の心臓の音はあなたに聞こえてる……。

「お前は俺が好きか?」

距離が近い。

顔が熱い。

胸が苦しい。

好き。

あなたが

「好き…です」

豪炎寺さんが俺を抱きしめた。

(豪炎寺さんの……胸もドキドキしてる)

あなたを見上げれば頬を赤らめていた。

「豪炎寺さん……顔まっか」

「お前もな」

俺は少し笑うとあなたも笑う。

幸せだと感じる。

(ヒロトさん……)

彼にもこの幸せ

わけてあげたい。






















してるあなた
(俺と同じなんですね……豪炎寺さん)
(いや お前のほうがドキドキしてる)
(いいえ 豪炎寺さんのほうがしてます)
(……まだまだ子供だな)
(むぅう 豪炎寺さんのいじわる!)










**********

前の続きです
うーん……
こんなあまあまの豪虎が好きです

ただの自分の趣味w

なんかいろいろおかしなところが
ありますが目を瞑ってくださいな

しかし
虎丸は豪炎寺以外だと
カップリングは誰なんだ




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