寝返りをしようと思って横をむいたら凄い衝撃が全身に巡る。

「ぃ……いた」

ゆっくり起き上がって頭をさする。時計をみると0時を過ぎていた。

(……もう0時)

そんなこと思っているうちにぼーっとしていた頭はだんだん冴えてきてとうとう完璧に目が覚めてしまった。

「目……覚めちゃった」

今日の練習はもの凄くきつかった。あの豪炎寺君が膝をついて息を整えるぐらい。
だからだろうか…消灯になり布団に潜るとほんの3秒で僕は寝ていた気がする。

いつもなら誰かの部屋に行ってお話したり勉強をしにいったりとだいたいはこの時間に寝ることが多い。

(もしかしたら…だれか起きてるかも)

僕は本能的に部屋を出た。
するとおばけでもでそうなくらい真っ暗で寒気がした。

(ぅわ…どこでもいいから入ろう)

と少し歩いたところのドアに手をかける。

(起きてるかな)

ガラッ

「あ…」

「……?吹雪じゃないか どうしたんだ?」

目の前にはいつもポニーテールにしているその綺麗な髪を下ろして携帯電話を片手にベットに腰掛ける風丸君の姿。

(良かった……起きてた)

「寝れないのか?」

風丸君は首を傾げ僕を心配そうに見つめる。僕はそんな彼の言葉ににこっと笑って答える。

「さっきまではぐっすりだったんだけどね……ベットから落ちて目が覚めちゃった」

すると風丸君はくすりと笑った。

「珍しいな 吹雪がベットから落ちるなんて……ふふ」

「僕も驚いたよ……ってちょっと笑わないでよ……」

「いや 悪い悪い」

といいつつも風丸君は笑い続ける。僕は拗ねて口をとがらせた。

「悪かったって な?」

「じゃあ…今日は一緒に寝てくれる?」

風丸君はちょっと頬を染めると頷いた。

「来いよ 吹雪」

携帯を置き、手を広げて彼はにこっと笑った。僕も頬を染めて風丸君に抱きついた。そのいきおいで僕達はベットに倒れ込む。

「風丸君……あったかい…」

「吹雪もあったかいぞ」

僕はさらに抱きしめを強くした。

「吹雪」

「うん…?」

「キスしないか」

ちょっと顔あげてみると風丸君はじっと僕を見つめていた。

「……いいよ」

僕達は唇を重ねる。舌を絡ませてくる風丸君は凄くあったかくて僕は自分が溶けちゃうんじゃないかと思った。

唇を離すと風丸君が僕の耳にさわった。

「ふぁ…」

「好きだ 吹雪」

耳元で囁かれた言葉は僕を溶かす。

「僕も……好き」

僕等はまた唇を重ねる。

甘くて熱いキスをする。






















溶か
(君だから溶かしてほしい)










**********

あ 甘い……
甘すぎた…

まっちゃ的には風吹おいしいです
もぐもぐもぐもぐ

もっとかきたいな





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