「神童、ここにご飯粒ついてるぞ」

マネージャーの作ってくれた沢山のおにぎりを部活のみんなで囲んでむしゃむしゃと頬張っていた時、霧野がふいにそう言ってきた。

「え、どこ……?」

俺があたふたしていると霧野が「仕方ないなぁ」とくすっと笑って俺の頬についたご飯粒を舐めとった。何が起こったのか分からなくて呆然としていると「場所を考えろよ!!」という倉間の怒鳴り声が聞こえたので赤面する。

「き、霧野!!」

「いいじゃないか、俺達…付き合ってるんだから」

霧野がそういうと全員が苦笑する。最近、霧野と仲が良い狩屋が「まぢですか先輩」とニヤニヤしながら霧野に言っていた。霧野は「羨ましいだろ?」と笑っている。

「神童は俺のだから、手…出すなよ?」

狩屋は「別に、そんなことしませんよ」とむしゃむしゃとおにぎりを食べていた。周りはもう変な空気になっていて俺はひたすら俯いて耐えるしかなかった。ふいにぽんっと肩を誰かが叩いたので振り向くと三国さんが「耐えろ……頑張れ」と哀れんだ目で言うので俺は涙をこらえながら頷く。

「神童」

ふいに霧野に呼ばれたので見上げると、ちゅっと可愛いらしい音がした。目を見開く。周りは唖然としていた。霧野はにこっと笑いながら「神童の唇は柔らかい」などとまた自慢をし始めた。さすがにもう止めて欲しかったので霧野の制服の袖を引っ張る。

「い、いい加減に……してくれ」

霧野は「照れてるのか?」と言ってきた。俺はもう駄目だとボロボロと涙を流す。霧野はくすっと笑って俺を抱きしめた。

「ごめん、ごめん」






















君を自慢したいが為に、
(好きだから)










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みんないるのにいちゃいちゃする蘭拓
可愛いなぁ!

拓ちゃんを自慢する蘭ちゃん可愛い!

素敵なリクエストありがとうございました!
またよろしくお願いします!



120203

あわわ、一度…文字が全部消えてしまったので最初にアップしたのと多少文が違いますが……すいません



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