「ねぇ、」 お餅を頬張りながら吹雪が俺につんつんとする。俺は吹雪に「よく噛んで食べろよ」と注意するとお餅のように頬を膨らませた。そんな奴のふにふにのほっぺを突っつけば吹雪は「えへへ」と笑った。 「で、何だ」 「風丸君は年賀状はハガキ派?……それともメール派?」 「俺はハガキ派だな、というかさっき渡しただろ?」 吹雪は一瞬首を傾げるとはっとなって鞄をガサゴソし始めた。 「あ、これかっ」 「そうそう」 俺はふと、そういえばと思う。 「吹雪は?」 「僕はメール派だよ」 満面の笑みでそう言った。 「メール派か……、普通は年が明けたらすぐにメールするものじゃないのか?」 「え、そうだっけ」 「というか……お前以外はみんな、メール来てるぞ」 「へ、ほ…本当に?!」 と携帯を確認する吹雪。 「あわわ…本当だ」 「まぁ、いいんじゃないのか?」 「うーん……そうだね!」 と笑ってごまかしている。 俺はそんな吹雪にくすっと笑う。 「お正月はやっぱり食べ物だよね!」 「そーだな」 吹雪が俺の肩に寄りかかってきた。 「おしるこ好きなんだー」 「好きそうだよな」 そんないつもと同じように話すと吹雪はいきなりくすっと笑った。 「ふふ、来年もこんな風にお正月は一緒に過ごそうね」 そう言ってにこっと笑う。 「そうだな……それより、今年もよろしくな、吹雪」 額にちゅっとキスをする。吹雪は少し頬を赤らめながら笑った。 「うん…!今年もよろしくね!風丸君」 A HAPPY NEW YEAR! (これからずーっと先も、一緒に) ---------- お正月!あけおめです!! こちらは50000hitのフリー文として 配布します! たわいない会話をする 風吹ちゃんが好きです(笑) 今年も皆さんにとって 幸せな年になりますように 120107 |