「はい、これ」 暑い、と真っ青な空を眺めていると横からタオルが差し出される。 「なんだ」 「豪炎寺君、汗かいてたから……いるかなって思ってね」 ヒロトはそう言って無理矢理、俺にタオルを押し付ける。 「風邪引くよ」 「……」 仕方なくタオルを受け取る。ヒロトはにこっと笑った。 「今日はいい天気だね」 「ああ、いい天気のせいでこっちは暑くてたまらないがな」 「うーん、まぁ……そうだよね」 「ヒロトは暑くないのか?」 「暑いに決まってるよ」 とヒロトは髪をかきあげる。 「何、じっとみつめたりして」 くすっと笑ったヒロトと目が合う。俺は目を見開いた。 「み、みつめてなんか……」 「え、でも見てたでしょ?」 「見て、ない…」 顔に熱が集まるのがわかる。 「顔、真っ赤だよ」 「う、うるさいっ」 くすくす笑うヒロト。俺はムッと彼を睨む。 「素直じゃないなぁ」 「うるさい……!」 ああ、もう。なんでこうなるのだろう。 「見てて飽きないよ」 「……」 「豪炎寺君って意外とわかりやすいからね」 「な、……」 「ね?」 素直になれなんて馬鹿げてる (なったところで何か変わるだろうか) ---------- ヒロ豪がみたいと思って…… thanks title 確かに恋だった |