「遅いよ、エドガー!」 ちょっと遅れてしまったと急ぎ足でフィディオとの待ち合わせ場所まで来たら見たことあるようなないような人が二人いて目をぱちくりさせる。 「ふぃ、フィディオ……彼らは?」 「ああ、彼らは俺と同じオルフェウスのチームメイトのマルコとジャンルカ。今日は二人がどうしてもエドガーを見たいっていうから連れてきたんだ」 そうフィディオがにこっと笑うと横の二人は私にお辞儀をした。 「わぁ!きれいな人だね!ジャンルカ!」 「あぁ、フィディオにはもったいない」 二人はフィディオを見ながらニヤニヤしている。 「今日は、ダブルデートしようよ!!エドガー!!」 フィディオは私の手を握ってそんなことを言ってきた。マルコとジャンルカは「よろしく!」と笑って手を差し出している。 (え、) 「みてみて!ジャンルカ!!」 マルコは美味しそうな食べ物を見る度に横にいるジャンルカに楽しそうに笑いながら話しかけていた。ジャンルカは口先では「なんだよ、いい加減にしろよ……」とか言っているが顔は嬉しそうだ。 「フィディオ」 私は横にいるフィディオに話しかける。 「ん、?何だいエドガー」 「あの二人は付き合ってるのか?」 フィディオは「うん」と笑う。 「そ、そうか……」 「なんだよ、エドガー…マルコ達みたいに俺といちゃいちゃしたいの?」 「ち、違う!!」 するとフィディオは手を差し出してきた。 「フィ、フィディオ……」 頬が熱い、おそらく顔は真っ赤だろう。 「じゃあ、俺は俺なりにエドガーをドキドキさせるさ」 私はフィディオの手をゆっくり握る。フィディオはにこっと笑って手の甲にキスをした。 「な、何をっ……」 「さ、行こうよ……エドガー?」 「ねー…ジャンルカぁ」 「な、なななんだよ」 「手、繋いでいーい?」 「……は、はぁ?!!」 俺はマルコがにこっと笑ってそんなことをいうので自分の手を握り締める。 「だ、ダメだろ」 「え…でも、フィディオはエドガーと手、繋いでるよ?」 とマルコが見た方をちらっと見ると確かに二人は手を繋いでいた。 (あ、あいつら、!) するとマルコが俺の手を握ってきた。 「つ、つめたっ」 「へへ、ジャンルカの手……あったかーい」 マルコがぎゅっと手を握る。 「好きだよ、ジャンルカ」 それぞれの温もり (それはとってもドキドキする) ---------- フィディエド+マルジャンでダブルデートっ 初めての組み合わせで口調や 性格がこれで合っているのか………… 不安ですが… みんなが可愛いので満足してますっ← リクエストありがとうございましたっ! またよろしくお願いします! 120103 |